君と僕。

□誰よりも
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要が、振られた。

相手は俺らとはまた違う幼なじみ。
年上で、とても清楚そうな綺麗な女性。


要はいつも、年上を好きになる。
真っ直ぐで一途に。

それは、決して俺に向けられることは無い。


どんなに想っていても。


そして…いや、だからこそ、今回の件でひどく落ち込む要を見て、抑えられなくなってしまった。



†††††††



「かなめ…」

吐息と共に、愛しい彼の名を呼ぶ。
その彼は、俺の下で苦しそうに呻きつつも、俺を睨み付け威嚇するのを忘れない。

要は今、両腕を背中でひとまとめにされ、うつ伏せで何も纏っていない。

そして、大事なところを俺にやわやわと刺激されている。

「そ、ろそろ…ふざ、けんの も、大概に…っ」

ギュッ、と力を入れ、要の言葉を遮る。

「ふざけてなんかないよ。」
「だったら…

尚も言い募ろうとする要に、キスを仕掛ける。
ちょうど開いていた口に自分の舌をねじ込み、思い切り蹂躙する。

「ふっ…ぁ」

その間も要のモノを刺激し続ける。
上下に擦ったり、鈴口をグリグリと押す度に、要から悪態ではなく甘い声がもれる。

「や、も…無理、出る…」

「出して良いよ。我慢しないで。」

嫌がる要の耳元で囁き、より一層激しく刺激する。

「あ、やだ……ん―――――――っ

ドクドクと、びっくりする程大量に要自身から白い液体が飛び出る。

「いっぱい出たね…。してなかったの?」

「………。」

無反応。
当然だろう。ただの幼なじみ―しかも同性の―に、いきなりこんな事をされたのだから、怒るのも仕方ない。

「要…。」

腕の戒めを解き、抱き締める。
暴れると思ったが、そうでもなかった。
おそらく、先程の吐精感で身体に力が入らないのだろう。

「俺は男だし、年上じゃないし、清楚な人間でもないけど、誰よりも一番――」

要の事が好き。


だから






俺を選んで。

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