君と僕。
□お楽しみ
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うららかな春の日の放課後。
俺は同級生に
迫られていた。
「要…。」
「ちょ、ちょっと待て!祐希、落ち着け」
「十分落ち着いてるよ。大丈夫、俺に任せて…。」
「大丈夫なわけあるかー」
今までの攻防の末、俺は既に教室の壁ぎわへと追い込まれていた。
祐希は右手を俺の顔のすぐ横に付いていて、反対の手には…
ナース服(しかも女物)。
「大丈夫、絶対要に似合うから。俺の目に狂いはありません。」
「狂ってるわっ!その脳みそがなっ
何で俺がんなもん着なきゃいけねーんだよ!」
今の俺には、いつも以上にこいつが理解不能だ。
「いやぁ、こないだべるぜバブゥのアニメ観てたら、主人公とその親友が着ててさ。
だから。」
「意味わかんねぇよっ。何でそこで俺が出てくんだっ!
普通春だろーが」
春なら違和感なく似合うだろう、絶対。
なのに何で俺が。