ボカロ
□無題
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「…カイ兄、来ないかな…。」
「何言ってんの、昨日も来たでしょ。」
机に頬杖をついて呟くレンに、ため息をつきながらメイコはそう言った。
「、だって…昨日はリンがずっと一緒に居て、俺全然話せなかったし…」
ぶちぶちとレンはぼやき続ける。
「あんたら姉弟はホント、カイトが好きねぇ。」
ま、別にいいけど。
「こんにちはー。めーちゃん、いるー?」
玄関の方から、さっきまで話していた人間の声が。
「!カイ兄だ」
レンは驚く程素早く反応し、玄関へ走って向かう。
そんなレンの様子を、メイコはやれやれと呆れながらも、微笑まし気に見送った。