ボカロ

□たまには、俺の事も…
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「カイト」

名を呼ばれ、振り返る。
そこには、

「アカイト」

双子の弟が。

「どうしたの?」

…何だろう、何か…少し、怒って…る…?


「えっと…?」

何の応答もなくて、少し戸惑う。
丁度出かけようと思っていたのだが、行くに行けない。

「……また、園に行くのかよ…」

驚いた。正にその通り。

「うん、よく分かったね。
あ、アカイトも行く?」

アカイト最近全然行かないもんねー。皆喜ぶよー。
と付け足す。

「…いい。」

「そう?」

「……」

「……、」

何だろう、この間。
気まずくて顔が見れない…。
アカイトが怒ってる理由もよくわかんないし。

チラ、とアカイトを覗き見る。


…あれ?

何か、怒ってるって云うか…


「最近、カイト行ってばっかじゃん。
ただでさえ、生徒会とかでいつも…」




「俺と、時間合わないの、に…」


言ってから恥ずかしくなったのか、あのいつも不遜な態度のアカイトが、語尾は消えかけ、顔も真っ赤になっていた。


思わず、嬉しさで口角が上がってしまう。

「そっか、アカイト寂しかったんだね。」

「ばっ……、ちげーよ






アカイトがデレました

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