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□部室掃除
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「部室が汚い」
鬼道の一言から始まった。
いつもの部室なら清潔感が保たれているのだが、何故か今日だけはメンバーの私物などが散乱していたのだ。
「えー・・・・・俺イヤですよ、部室の掃除なんて」
「成神、お前のCDなんかも散らかっていて足の踏み場がない」
源田が成神を説得するが耳を傾ける気もないようだ。
いつものように音楽を聴いているのだろう。
ここで音楽を聴きながら成神が言葉を放つ。
「辺見先輩が俺にチューしてくれるなら片付けますけど・・・・・」
それを聞いていた辺見は顔を赤くし口をパクパクさせていた。
「あー!先輩顔真っ赤!」
「うっせ//」
「二人とも早く掃除しろよ!つか辺見は俺のものだ」
「佐久間・・・・・・」
成神と辺見の会話を聞いていて苛立った佐久間。
そんな佐久間の言葉を聞いて源田は目に涙がたまっていた。
せっかくのペイントも涙が流れ出せば台無しだ。
「おめーらさっさと掃除しろよ」
咲山が喝を入れメンバーもようやく掃除を始めた。
「咲山」
「何ですか鬼道さん」
「お前も掃除をやったらどうだ」
「遠慮します」
「ちょっと待てください!なんで俺らには掃除しろとか言っておきながら自分はしないんですかー!?」
「落ち着け成神、咲山はそういう奴だ」
「殺すぞハゲ」
「なっ・・・」
とうとう怒りが頂点に達した鬼道は言い放った。
「お前ら全員グラウンド100周してこい」
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