ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第11話
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夜中、そらが目を覚ますと、よう子がつきっきりでそばにいる。手を握りながら…。心配そうに顔を見つめている。

そら「…。喉、乾いた…。」

よう子「はい。そらさん、スポーツドリンクです。」

そら「ん。ありがとう。よう子ちゃん。」

よう子「冷えピタ、貼り替えますね。」と言って貼り替える。

そらさんのおでこを触ってみると、熱は下がっていた。

よう子「良かった…。熱、下がってるよ。」と安堵する。

そら「…。Zzz。…。Zzz。」

よう子「そらさん…、いつも、ありがとう…。大好き。」と言ってそらさんの唇にキスをする。

そら「…ん……、よう子…ちゃん…、大好きだよ…。」と寝言を言う。

よう子「そらさん…。私もです。」

そらが何度も目を覚ますが、必ず、よう子が心配そうにそばにいる。

目を覚ますと、

よう子「そらさん、汗、凄いです。着替えましょう。」と言いながら、背中をタオルで拭く。そして、新しい下着とパジャマに着替えさせる。

そら「ありがとう。よう子ちゃん。」

よう子は、一晩中、一睡もせずに、そらにつきっきりで看病した。夜が明け、よう子は、キッチンでお粥を作り始める。

よう子「そらさん、おはようございます。お粥、食べれそうですか?」

そら「おはよ…。ゴホンゴホン。うん。全然、大丈夫だよ。」

よう子「体温、計ってください。」と体温計を渡す。

そら「はい。」電子音がなり、見るとほとんど下がっていた。

よう子「良かった…。でも、今日1日寝ててくださいね。」

そら「わかった…。よう子ちゃん、休みなよ?」

よう子「私は、大丈夫だよ。」そう言って、よう子は、洗濯したり、片付けたりして、そらさんのそばで座って、そらの顔を見つめている。

そら「…ん? よう子ちゃん…、いたんだ…。」

よう子「そらさん…。苦しいですか?」

そら「ううん…。大丈夫だよ。」

よう子「お昼は、具沢山のおじやにしますね。」とキッチンに向かう。

そら(よう子ちゃん、オレのそばで、一睡もしてないんじゃないかな?平気そうにしてるけど…。目が赤いし…。顔色も、少し悪いかも…。)と思いながら横になる。

よう子「そらさん、味噌味にします?醤油味にします?」

そら「ん?オレ…、味噌味がいいかも。」

よう子「じゃあ、味噌味でしますね。」

そら「うん。ありがとう。」キッチンでは、おじやを作っているのか、お味噌のいい匂いがしてくる。

よう子「そらさん、出来ましたよ。熱いですから、気をつけてくださいね。はい。」と渡す。

そら「うん。美味しいよ。」

よう子「良かった…。」

食器を洗い、後片付けをして、そらさんのそばにいる。

よう子「体温計ってくださいね。」と体温計を渡す。

そら「はい。」体温は、お昼過ぎには、平熱に戻っている。

よう子「熱、下がってます。良かった〜。」

夕方、雑炊の残りを温めて食べた。お薬を飲み横になる。

よう子は、ベッドの横に座り、読みかけの本を読む。そらは、身体を起こして、一緒に見ている。

よう子「そらさん、起きて大丈夫ですか?」と心配そうに聞く。

そら「うん。全然大丈夫だよ。ありがとう。」

よう子「でも、疲れたら寝てくださいね。」

そら「うん。わかってるよ。よう子ちゃんも寝なよ?」

よう子「大丈夫です。寝てますから。」と微笑む。

そしてー。

夜中に目が覚めると、よう子が、ベッドに寄りかかって眠っている。

そらは、ベッドから降りて、起こさないように、よう子をお姫様抱っこして、ベッドにそっと寝かせる。

そら「やっぱり、寝てないんだ…。顔色、悪りぃよ…。倒れたら、どうすんだっつーの。」頭を優しく撫でながら、よう子の唇にキスをする。

よう子「んっ…………。」

そら「ありがとう。オレ、元気になったから…。」

そら「班長、よう子ちゃんから、好きなSMAPの曲、聞き出しました。super modern artist performanceってアルバムに入った曲で、『ひとつだけの愛〜アベ・マリア』って曲と『ありがとう』です。」

桂木「了解。みんなに、回覧する。ゆっくり休め。」とのやり取りをしていた。

ベッドで眠っている、よう子をそっと抱き締め、キスを何度も繰り返し、そらも横になる。

よう子の寝顔を見ながら、再び眠る。

翌朝ー。

そら「そらくん、完全復活」って言いながら、起きて、隣りを見ると眠っているよう子…。

そら「よう子…、ありがとう。よう子で良かったよ。大好き…。」唇にキスをする。

よう子「……。ん………。」寝返りを打つ。

そら「起こして、よう子の笑顔、みたいけど…。起こしちゃダメだよね。」とキッチンに行き、朝食の準備を始める。

よう子「あれ…。どうして…? そらさん…。」キッチンから音がし、見に行くと、朝食を作っていた。

よう子「そらさん…。」

そら「びっくりした〜。よう子ちゃん、起きたんだ。」

よう子「はい…。体調、大丈夫ですか?」

そら「うん。2日も寝たから、大丈夫。」

よう子「良かった…(^-^)」

そら「よう子ちゃん…、大丈夫? 寝てないっしょ!?」

よう子「えっ!? そんなこと…、ないですよ?」

そら「よう子ちゃん?」

よう子「…。ごめんなさい…。そらさんのこと、心配で…。怒ってますよね?」

そら「え? 怒ってないよ。よう子ちゃんの献身的な、看病で、すぐに元気になっちゃったヽ(≧▽≦)/」

よう子「そらさん…。良かった…。元気になってくれて…。」

そして、どちらからともなく、抱き合いキスを交わす。

そらさんは、いつものように、仕事に行った。
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