ひとつだけの愛 


□ひとつだけの愛(改訂版) 第3話
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5日目ー

2人でテレビを見て過ごしていた。

そら「今日は、検査もないし、ゆっくり出来るね」と笑顔。

よう子「はい。そうですね」私も笑顔で返す。

そら「昨日は、瑞貴が来て邪魔されちゃったし…。今日は、いちゃいちゃしようね〜

よう子「もう、そらさんってば…。」

そら「あれ〜 よう子ちゃんは、嫌なの〜

よう子「えっ …。嫌じゃないけど…。」

そら「それなら、いいじゃん!!」といきなり抱き締められ、キスをされる。

よう子「ん…。そらさん。」

そら「へへー。隙ありだよ。よう子ちゃん(笑)」

よう子「もう、そらさん…。」(いきなりは、ズルいよ…。)

そら「よう子ちゃん。好きなタレントって誰だっけ

よう子「えっ、私?うーん。SMAPが一番かな。」

そら「今日、歌番組出てるよ。見よっか?」

よう子「いいの?」

そら「うん。オレも、SMAPの曲っていいよなぁって思うもん。」

よう子「へー。」(そらさん、SMAP好きなのかなぁ。なんか、意外だよね。)

そら「あっ、今、意外って思ったっしょ カラオケで歌うんだっつーの。」

よう子(そんな、そらさん、見てみたいなぁ。まさか、振り付けしてないよね?)

よう子「うっ…。少し、思いました。1人で歌うんですか?」

そら「ううん。桂木斑全員が、SMAPになりきって歌うよ。」

テレビから、SMAPの曲が流れ、そらさんは、一緒に口ずさむ。

よう子「……。」慌てて涙を拭くが、

そら「よう子ちゃん どうかした

よう子「…。いえ。何でもないです。」

そら「この曲、いいよね〜。ホントに、よう子ちゃんを守るたびに思うもん。」

よう子「……そらさん。」

そら「ヤバい!今、ものすごくよう子ちゃんのこと、愛おしく思ったじゃん。」


6日目ー

主治医の先生が、病室に来た。

女医「玉川さん、検査結果ですが、異常なしですよ。右足首の方も、腫れも引いて来てますし、明日、退院出来ます。」

そら「ありがとうございました。良かったね。」

よう子「はい。」

そら「班長に連絡しなきゃ。ちょっと出るね?」

よう子「はい…。」

そら「もしもし、班長、そらです。よう子ちゃんの退院が決まりました。」

桂木「そうか。それは、良かった。総理には、私から連絡する。」

そら「それと、しばらく、オレん家で、よう子ちゃんと暮らそうと思います。」

桂木「な、何もそこまで。そら、よう子さんは総理のお嬢さんなんだぞ。わかってんのか?」

そら「わかってます。でも、あの時、オレ決心したんです。じゃあ。」

桂木「待て、そら。それだけは、認めんぞ

そら「よう子ちゃん。」

よう子「はい。」

そら「一昨日も言ったけど、明日、退院したら、オレの部屋で、一緒に暮らそう?」

よう子「…。」

そら「嫌なの

よう子「ゼミのレポートとかあるし…。バイトもあるし。」

そら「うちのパソコン、使っていいから。バイト、シフト変えてならいいよ。ただ、オレ、よう子ちゃんが、また怖い目に遭うんじゃないかって思うと、心配で仕方ないんだよ。」

よう子「そらさん…。」

そら「うちのマンション、セキュリティも万全だし。変なヤツらも簡単には入れないし。」

よう子「いいんでしょうか…?」

そら「だから、一緒に暮らそう。よう子。」

よう子「そらさん…。今、よう子って…。」

そら「あっ。つい。(照)」頭を掻く。

よう子「嬉しいです…。そらさんに、よう子って呼び捨てにされて。」

そら「よう子ちゃん。」抱き寄せられ、長くキスをする。

そら「しばらく、こうしてていい?」

よう子「はい。」

いよいよ明日退院することになった。

そして、大好きなそらさんと、一緒に暮らすことになった。
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