ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第5話
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三重から帰京し、数日が過ぎた…。

あれから、私の体調は、思わしくなかったが、公務もバイトもこなしていた。

よう子(なんか、身体がダルい…。どうしたんだろう…。)と不安を抱え…。

今日は、お父さんの公務で、ファーストレディーの代理で出席した。

SPは、今日は瑞貴さんが担当。

瑞貴「よう子さん、よろしくお願いします。」

よう子「瑞貴さん、お願いします。」

瑞貴「なんか、よう子さん、顔色悪いですね。大丈夫ですか?」

よう子「えっ 大丈夫ですよ?」

瑞貴「あっ、お土産、ありがとうございます。」

よう子「いえ…。お口に合うかどうか…。」

途中で、気分が優れず、退席をする。

翌日は、大学へレポートを提出に行き、久々に、みどりとおしゃべりをする。

みどり「よう子、久しぶり〜。」

よう子「ホントだね〜

みどり「あれっ 左手。指輪どうしたの?」

よう子「えっ あっ、そらさんに貰ったの…。(照)」

みどり「えっ もしかして、プロポーズされたの?」

よう子「えっ…、まぁ、そうかなぁ。うん。」

みどり「いいなぁ。良かったじゃん。」

よう子「うん。カラオケに行った時に、そらさんにお嫁さんになってくださいって。みどり、ありがとう

その頃、そらは…。

そら「最近さ…、よう子ちゃん、元気がないんだよなぁ〜。」

瑞貴「確かに…。そうかも。この間の公務でも、しんどそうでしたよ。でも、三重に行って疲れただけかも知れないですよ

そら「んー。そうならいいけど…。食事も食べれてないみたいだしなぁ〜。」

瑞貴「ひょっとしたら、赤ちゃん出来たんじゃ…。(笑)」

そら「ば、ばか 一緒に暮らし始めて、まだ1ヶ月経ってないっつーの

瑞貴「病院に連れてったらいいじゃないですか

そら「…。じゃあ、瑞貴ぃ〜、明日の午前中に変わって。」

瑞貴「またですか まぁ、いいですけど〜。よう子さんが絡むと、平常心じゃなくなりますよね(笑)。」

そら「オレの彼女だし、大事な人だもん。そうなるっしょ

瑞貴「わかりましたよ。変わります。かたやきも、いただいたし。(笑)」

そら「ただ…、よう子ちゃんって、素直に、病院行くの、うんって言わない時、あるからなぁ…。」

その頃…。

みどり「でも、よう子、なんか顔色、悪いよ 大丈夫

よう子「えっ うん…。大丈夫だよ?」

みどり「それならいいけど…。」

よう子「色んなことがあったから、疲れただけよ。」と無理して笑顔を見せる。みどりと別れ、そらさんのに帰る時、駅の階段を上るのに、少し、息苦しさを感じた…。

よう子(名張でも、ずっと、同じ状態だった…。ホントに、私、どうしたんだろう…。)

帰宅し、しばらくソファーで横になる。

そら「ただいま〜。よう子ちゃん どうかした

よう子「……。ん…。そらさん…、お帰りなさい。…。」

そら「顔色…。悪いよ 大丈夫

よう子「大丈夫だよ…。夕食、準備するね…。」と、立ち上がるが、めまいがし倒れかけた…。
そらさんが、とっさに支える。

そら「よう子ちゃん…、無理しないでいいから。オレが作るから、寝てなよ。」

よう子「……、ごめん…なさい…。」息苦しさとそらさんに対し、申し訳なさで泣きそうになる。

そら「いいって。任せて。」ソファーで横になっていると、いつの間にか、寝ていたみたい。

そら「よう子ちゃん、食べれる

よう子「少しだけなら…。」身体を起こすが、気分が悪くて…。食べれてない。

そら「よう子ちゃん、明日、嫌かも知れないけど、病院に行こう

よう子「大丈夫だよ。病院には行きたくないの…。」

そら「全然、大丈夫じゃないっつーの 食事だって、食べれてないし、倒れかけたじゃん。どんなに、よう子ちゃんが嫌がっても、明日は連れて行くからね」と怒る。

よう子「…。」黙って俯く。涙が流れる。

そら「よう子ちゃん、オレは、元気で、いつも笑顔なよう子ちゃんに戻って欲しいから言ってんだよ。なんで、わかんないかなぁ…。」

よう子「……(泣)。」

そら「泣いてもダメだからね。絶対に連れて行くから

よう子「もう…寝るね……。おやすみなさい。」と寝室に行き、ベッドに横になる。

そら「よう子ちゃん…。」

翌日…。そらさんの心配が的中する。

いつものように起き、朝食とお弁当を作るためにキッチンに行く。

シンクの前で、突然、今まで感じたことのないめまいがし、身体から、力が抜け、崩れるように倒れる。

ガッシャーンと音が…。その音にびっくりして目が覚めるそら。

そら「まさか…。倒れたんじゃ」キッチンに行くと、青ざめた顔で、倒れているよう子を見て…。

そら「よう子ちゃん どうしたの。よう子ちゃん」と抱き起こして名前を叫ぶ。意識がなく…、ぐったりとしている。


携帯から救急車を呼ぶ。

そら「救急車をお願いします。患者は女性です…。はい…。年齢は、20歳です。呼吸はありますが、意識がないです。顔色は、蒼白な状態です。はい。わかりました。」と指示された通りに、仰向けに寝かせ、膝を立て、毛布をかける。

数分後ー

救急車が来て、病院に運び込まれた…。

処置室に運ばれ、緊急に採血をし検査に。

廊下で、落ち着かない状態で待つそらさん。
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