ひとつだけの愛
□そらと○○のひとつだけの愛 第6話
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そらさんと一緒に暮らし始めて、1ヶ月…。私が貧血で倒れたり、色んなことがありました。一緒に暮らして、そらさんの優しさが、別々に暮らしてた時よりも強く感じるの。
よう子「そらさ〜ん、ご飯、出来ましたよ〜。」
そら「ん? うん。すぐいくから…。」と言ってなかなか来ない。
よう子「そらさん?」って覗くとパソコンで、SMAPのliveを落札しようとしていた。
そら「あっ、見ちゃった」
よう子「はい…。それって、私が、SMAPのliveに行きたいって言ったからですよね」
そら「うん。オレも行ってみたいからさ。でも、なかなか、落札、出来ないなぁ〜。」
よう子「やっぱり、ファンクラブに入らないとダメなのかなぁ」
そら「そうだね。」
よう子「うーん。liveのDVDが出たら、一緒に見ましょうよ。そらさん、ご飯食べましょう。冷めちゃいますよ。」
そら「今日は何かなぁ〜 やった〜。カレーライスじゃん」と、お皿にご飯をよそってくれるそらさん。
2人で食べようとしてると私のが鳴る。
中学の時に、大阪に転校した友達からだった。
よう子「もしもし〜」
??「よう子?久しぶりやね〜。」
よう子「えっ あの、どちらさまですか?」と不安げに聞く。それを、カレーをかけながら、見ているそらさん。
??「私やんか。石田みなみ」
よう子「えっ?嘘。ホントにみなみ」
みなみ「そうや。よう子と話したかったしな、番号知らんやん」
よう子「うん。誰に聞いたの?」
みなみ「さよちゃんに聞いた。こないだ、三重県に彼氏と来てたって言ってたわ。ところで、SMAPの2枚余ってんねんけど、行かへん?」
よう子「えっ 行きたいけど…。彼に聞かないと、返事出来ないよ。」とそらさんを見る。
みなみ「そばにおるんやったら、聞いてみてや。」
よう子「じゃあ、一旦、保留にするね。そらさん、大阪の友達が、SMAPの、余ってるから誘われてんだけど、行っていい」
そら「よう子ちゃん、そんな、笑顔で言われたら、反対出来ないっしょ 行って来たら?」保留解除して
よう子「もしもし〜 彼、行ってもいいって。」
みなみ「彼も一緒に来たらええやん。彼氏さんとおいでや。」
よう子「待って。聞いて見るね。そらさん、そらさんも一緒にって。」
そら「いつ?」
よう子「みなみ、いつなの?」
みなみ「○月×日に、京セラであるねん。」
よう子「そらさん、○月×日に京セラだって。」
そら「うん。大丈夫。連休になってるから。行けるよ。よう子ちゃん☆」
よう子「行けるって。うん。わかった。じゃあね。」
カレーライスを食べながら、
そら「京セラに行ってみたかったし、大阪って美味しい物、いっぱいあるじゃん」
よう子「そらさん、食べ物目当てじゃないですよね」
そら「えっ んー、まぁ…。SMAP、楽しみだなぁ。ハハ。」
よう子「そらさん、話し、そらしました?」
そら「ハハ…。バレてる?」
よう子「はい。バレてます。でも、コンサート、楽しみだなぁ〜。SMAPに逢えるんだ〜。何、着ていこうかなぁ。」
そら「よう子ちゃん、今、オレんこと、頭にないっしょ」
よう子「そんなことないですよ。」
そら「オレとSMAP、どっちが大事?」
よう子「えっ そらさん、そんなのそらさんが大事に決まってるじゃないですか」
そら「オレ、SMAPにヤキモチ妬いて恥ずかしい…。」
よう子「そらさん?ヤキモチなんですか?」
そら「そうだよ〜。男心、弄んで、いつから、そんな悪いコになっちゃったの?よう子ちゃんは。」
よう子「そんなことないけど…。ごめんなさい」
そら「ハハハ、冗談だよ。からかっただけ(笑)相変わらず、からかいがいあるなぁ。よう子ちゃんは。」
よう子「もう、そらさん 心配したのに。知らない」と食器を片付けに行こうとすると、慌てて後ろに来て、
そら「ごめんごめん やりすぎたよ。ホント、ごめん。」と覗き込む。
よう子「…。知りません。」
そら「よう子ちゃん、大好きだよ。こっち向いて。」と言って、向かい合わせになると…。強く抱き締め、キスをする。
よう子「そらさん、私も、言い過ぎてごめんなさい。」と謝る。仲直りして、2人で、食器を洗い片付ける。
そら「大阪って、粉もんがうまいっしょ。超、楽しみなんだよね。たこ焼きとかぁ〜。お好み焼きとかぁ〜。」
よう子「フフフ…。そらさん、食べ物のことばっかり言ってる〜。」
そら「あっ、よう子ちゃんと警護じゃなくて、プライベートで大阪に行けるのも嬉しいよ。」
よう子「SMAPのコンサート、行って見たかったから、楽しみだなぁ…。そらさん、アルバム買っていい?」
そら「よう子ちゃん、それ、反則っしょ
そんなにかわいくお願いされたら、断れないっじゃん。」
よう子「お洋服、どれがいいかなぁ。」
そら「よう子ちゃん、オレ以外の男に、よう子ちゃんの肩とか、首筋とか見せるなんて…。そんなの想像しただけで、ムリムリムリ絶体ムリ」
よう子「そらさん…。」
そら「オレが、着て行く洋服を選んで上げる。」
よう子「ありがとう。そらさん。」
そして、あっと言う間に、SMAPを見に行く日がやってきた。
私とそらさんは、新幹線で新大阪まで。
そら「よう子ちゃんと、公務以外で新幹線に乗るのって、2回目だね。」
よう子「そうですね。おばあちゃんに逢いに行って以来ですね。」
そら「まず、新大阪で、ホテルにチェックインして、それから、待ち合わせ場所に行こうよ。」
よう子「はい。」
新幹線のアナウンスが新大阪に到着のアナウンスが流れる。
そら「新大阪に着いたよ。よう子ちゃん。」
よう子「はい。大阪に来るの、高校生以来です。」
そら「そうなんだ。大阪に来たことがあったんだ。」
よう子「はい。さよちゃんとみなみちゃんと。なんばまで新喜劇を見にきました。あとジャニーズショップにも来ましたよ。」
駅近くのホテルにチェックインした。
そら「すみません。予約してます。東京の広末ですが。」
フロント「承ってます。広末そらさんと、玉川よう子さんですね」
そら「はい。」
フロント「スイートルームへご案内します。」とスイートルームに通される。
地下鉄御堂筋線に乗り、心斎橋で乗り換え、京セラドームに行くことに。
車内で、そらさんと2人で地図を見ながら、
そら「待ち合わせ時間まで、時間があるみたいだから、お好み焼きが食べたいなぁ。」
よう子「そうですよね。じゃあ、お店、探しましょうか。」とお好み焼きを探して、食べに行った。
そら「何、食べる?よう子ちゃん。」
よう子「私は、豚玉でいいです。」
そら「オレは、ミックスモダンにする。」
店員「ご注文、お決まりですか?」
そら「はい。豚玉とミックスモダンをお願いします。あと、おにぎりも。」
よう子「そらさん?おにぎりも食べちゃうんですか?」
そら「だって、SMAPのライブって、4時間半あるらしいよ。腹減るじゃん。」
よう子「もう、そらさんってば。フフ…。」
そら「なに、笑ってんの?すっげー気になるんだけど。」
よう子「なんでもないです。」
店員「お待たせしました。ごゆっくり。」
よう子「えっ!? 自分で焼くの?」
そら「よう子ちゃん、返し苦手だもんね。」
よう子「失敗してもいいですか?」
そら「よう子ちゃんが、作ってくれてものだったら、少々、ミスっても大丈夫だよ。」
よう子「そらさん、ありがとうございます。」
そら「よう子ちゃんの、笑顔には慣れないよな。大好きだよ。」
よう子「人前です。恥ずかしいですよ…。」
そら「いいじゃん。二人きりならいい?」
よう子「…。はい…。」
そら「早く、二人きりになりたいね。よう子ちゃん。」
ドームまでの道で、私とそらさんは、コンビニで飲み物を買った。
駅前で、みなみちゃんと待ち合わせ。
みなみ「あっ、よう子?」
よう子「みなみ?」
みなみ「隣りにおる人が、彼氏さん?」
よう子「うん。」
そら「こんにちわ。よう子ちゃんとお付き合いしてます。広末そらで〜す。」
みなみ「こちらこそ、よろしく。なぁ、グッズ買うやろ?」
よう子「うん。欲しい。買いたい。」
そら「よう子ちゃん、欲しいの?」
よう子「うん。」
そら「じゃあ、オレも行くよ。」
パンフレットや、うちわ、ペンライト、クリアファイルやストラップを買って、会場に入る。
席は、な、なんとアリーナで、テンションが一気にアップした席について、色んなことを話ししたよ。
そら「ホントに、すっげーなぁ。」
よう子「うん。ホントだね。」
みなみ「なぁ、よう子、さよちゃんから聞いたけど、そらさんと結婚するんやろ。良かったなぁ。」
よう子「みなみ、ありがとう。」
みなみ「もう、一緒に住んでるん?」
よう子「うん。住んでるよ。みなみは?」
みなみ「私も、彼氏おるよ。って言うか、ダンナやけど」
よう子「結婚してたの!?」
みなみ「うん。子供も一人おるし。」
よう子「へぇ〜。みなみ、ママなんだ!!」
そら「オレも、よう子ちゃんとの赤ちゃん欲しいなぁ〜。」
よう子「ちょっ…。そらさん、な、何言ってんの!?」
そら「ダメ!?」と上目づかいで見つめる。
よう子「ダメじゃないけど、恥ずかしい…。」
そら「二人きりならいい?」
よう子「…。はい…。」
みなみ「よう子たち、楽しいなぁ。ラブラブやん。」
そら「だって、よう子ちゃんのこと、大好きだもん。」
よう子「そらさん…。もう、はずかしい…。」