ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第10話
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衣装合わせと打ち合わせに行って、本番までにしなきゃ行けないことが山積みになってる…。

そら「招待する人、決めんの難いよなぁ…。」

よう子「そうですよね…。私も、悩んでます。…。」

そら「ホント、終わんねー。班長、期限内に提出しろって言ってたもんなぁ〜。」

よう子「休憩しましょうか? コーヒーでも淹れますね。」

そら「うん。お願い。」と一生懸命に招待する人を考えている。

私はキッチンへ向かい、お揃いのハート型のマグカップにコーヒーを淹れる。

よう子「はい。そらさん。」とマグカップを置く。

そら「サンキュー。よう子ちゃん。招待する人、決まったら、今度は招待ハガキじゃん。」

よう子「ハガキ、宛名書きが大変ですよね…。」

そら「そうだね。あ〜、肩、凝っちゃったよ。」

よう子「肩、揉みましょうか?」

そら「えっ揉んでくれるの

よう子「はい。おばあちゃん、肩こりだったから、子供の時から揉んでたの。」

そら「へぇ〜。うん。超、気持ち良い〜。寝ちゃいそう。(笑)」

よう子「そらさんってば…。」(そらさん、シャンプー、一緒の香り…。って一緒の使ってるんだもん。当然よね…。)

そら「むっちゃ、気持ち良い〜。やっべー、ずっとこうしていたくなるっしょ よう子ちゃん。」といきなり向きを返え、向かい合う。

そら「よう子ちゃん、ありがとう!」っていきなり押し倒され、何度もキスをされる。

よう子「そらさん…。」

そら「よう子ちゃん、襲っちゃうぞ〜(笑)」

よう子「……。いいよ…。そらさん……。」

そら「いいの…?ホントに?」私を優しく見つめる。

よう子「はい…。」

そら「よう子ちゃん、好きだよ…。」と言いながら、ブラウスのボタンを外していく。組み敷かれ、そらさんの重みを感じて、そらさんの背中に手を回す。

よう子「そらさん…。」

そら「よう子…。愛してるよ…。」と言いながら…、唇を重ねる。そらさんに抱かれ、腕枕されながら、

そら「新婚旅行さ、すぐには行けないけど、休みが取れたら、ハワイに行こっか ね?」

よう子「はい…。」

そら「よう子ちゃん、いつも思うけど、よう子ちゃんの抱き心地、凄くいい…。もう少し、こうしてていい

よう子「…。」小さく頷いた。

そら「結婚式当日は、取材とか会見もあるから、大変だろうなって思うけど、何があっても守るから、オレから離れるの禁止。…約束だよ。」

よう子「そらさん…。ありがとう。そらさん、温かい…。」

そら「よう子ちゃん 少し、疲れたんじゃないの 熱っぽいよ…。大丈夫?」

よう子「えっ…。大丈夫ですよ…。ただ、少し…だるいかも…。」

そら「早く、寝て寝て。」とお姫様抱っこをして、ベッドに運び、ネグリジェに着替えさせてくれる。

よう子「別に、大丈夫ですよ?」

そら「体温計、はい。計って。……ホントに無理したらダメだよ?」

よう子「はい…。」体温計の電子音がして、そらさんが

そら「37.8度あるじゃん お粥作るから。寝てなよ」と無理矢理、ベッドに寝かされる。

よう子「疲れたのかな…。」そっと身体を起こして、キッチンを覗きに行くと、そらさんが、お粥を作りながら、何か、ブツブツと言っている。

そら「よう子ちゃん 熱があるんだから、寝てなきゃダメだって言ったっしょ

よう子「あっ、あのっ、おトイレに…。」

そら「トイレから戻ったら、寝るんだよ

よう子「はい…。」貧血で倒れてから、私の体調に対し、そらさんは、凄く敏感になってる。

トイレから戻り、ベッドに横になるといつの間にか、眠っていた。

そら「よう子ちゃん…。おでこのタオル、取り替えよっか」と取り替えてくれる。

よう子「……。そらさん……。」

そら「食べれそう?」

よう子「はい…。」身体を起こす。そらさんは、カーディガンを掛けてくれる。

そら「大丈夫? 歩けそう?」

よう子「はい。大丈夫です。そらさん、お食事は?」

そら「ラーメン食べるから大丈夫。」

よう子「すみません…。(泣)」

そら「うわぁ〜。よう子ちゃん、泣かないでよ〜。よう子ちゃんは、悪くないんだから…。ね?」

よう子「…。はい……。」

そら「きっと、疲れが出たんだよ。ね?」

よう子「はい。」

そら「ゆっくり寝て、明日、熱があったら病院に行くから。ね。お粥、食べよっか

よう子「はい。」

翌日、熱は下がって、やはり、疲れが出たみたいだった。
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