ひとつだけの愛
□そらと○○のひとつだけの愛 第13話
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小杉「もうすぐ、よう子ちゃんのHAPPY weddingよ〜。演劇部の仲間のお祝いに、よう子ちゃんの大好きなSMAPを、私たち、演劇部SMAPでサプライズをしましょう。」
みどり「賛成です。」
さとみ「私も(*^O^*)」
りえ「私も、異議なし。」
みどり「先輩、いつも、よう子が慎吾くん担当だけど、どうするんですか?」
小杉「かなちゃん、あなたにお願いするわ。」
かな「えっ!? 私ですか?」
小杉「そうよ。あなたなら大丈夫。よう子ちゃんのお祝いだから、後輩を代表してやってちょうだい。」
かな「わかりました。」
小杉「みどりちゃん、SPの皆さんは、何を歌うのかしら?」
みどり「はい。ひとつだけの愛とありがとうを歌うそうですよ。」
小杉「じゃあ、私たちは、そのままにしましょう。」
一同「はぁ〜い。賛成。」
演劇部SMAPが、練習に入る。
みどり「よう子、ビックリして泣いちゃうんじゃないなぁ。」
小杉「そうね。感激屋さんだから…。じゃあ、やりましょう。」ギターを弾き出す。
みどり「振り付けない分、泣きそうになりそう。」
さとみ「私もヤバいです。」
小杉「でも、頑張って堪えるのよ。」
一同「はい。」
その頃、SPルームでは…。
お昼休み、なんとか全員が揃い、ありがとうの振り付けを確認しながら歌う。
桂木「よう子さんが、官邸に戻るまでに振り付けを完璧な状態にするぞ。」
一同「了解。」
昴「そら、よう子は、あれからどうしてる?」
そら「あれから、大丈夫です。」
瑞貴「あれから、僕ん家では、集まらないように、自主トレしてますから。」
海司「仲間外れにされてるって考えたって言うのが、あいつらしいっすよ。」
桂木「それだけ、純粋なお嬢さんだから、そらの言葉を信じてるだろう。」
そら「信じてますよ。ただ、三重県に帰っちゃうのは、ビックリだったけど…。(笑)」
海司「よう子が官邸に戻ったら、どうするんすか?SPルームでリハしてたら、バレるんじゃないっすか?」
瑞貴「それこそ、僕ん家でってなりますよ?」
桂木「送迎会で、歌うって言えばバレないだろう。」
そら「ありがとうは、バレないけど、ひとつだけの愛は、ヤバいっしょ。」
昴「確かに。あれは、送迎会では、ヤバいよな。」
桂木「ひとつだけの愛は、自主トレになるか。それか、瑞貴ん家で練習だな。」
海司「それか、オレん家でもいいっすよ。あのうるさい姉貴たちがいるけど…。」
そら「オレ、言い寄られるし、また、よう子ちゃんを泣かせるのは…。」
海司「大丈夫っすよ。わかってますもん。」
演劇部では、泣きながら練習をしていた。
小杉「みんな、堪えるのよ。ちゃんと歌って、よう子ちゃんに喜んでもらいましょうね。」
一同「はい。」
SPルームでは、
桂木「ひとつだけの愛は、各自、自主トレで、前日、海司ん家で仕上げよう。」
昴「そら、よう子をごまかし切れよ。」
そら「わかってますって。送迎会って言ってごまかします。」
海司「あいつは、単純だから、大丈夫っすよ。」
瑞貴「そらさんが、しっかりとよう子さんにバレないようにいてください。」
そら「わかってるよ。もう、大丈夫だっつーの」
昴「もし、バレかけたら、よう子を殴って気絶させてでも来い。」
桂木「昴、仮にもよう子さんは、総理のお嬢さんなんだぞ。そんな物騒なこと、言うんじゃない。」
そら「あっ、そろそろ帰らないと」
桂木「時間が過ぎてたな。そら、お疲れさん。」
そら「お先です。お疲れ様でした。」
演劇部ー。
小杉「今日は、この辺で。お疲れ様でした。」
一同「お疲れ様でした。」
みどり「なんか…、泣きそうだわ。」
さとみ「ホント、よう子ちゃん、お嫁に行くって聞いた時、ビックリだったから…。」
みどり「よう子には、内緒だからね。」
かな「よう子先輩、お嫁になったら、学校はどうするんですか?」
みどり「来るんじゃないかな?」
かな「よう子先輩の代わりに、私、務まるのかな…。」
さとみ「大丈夫。ちゃんと出来てたよ。」
かな「はい…。でも、不安です。」