ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第15話
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妊娠していることが判明し、そらさんは、今まで以上に優しくなった。

結婚式まで、官邸で離れて暮らすことになり、一緒に生活出来ないし、逢えなくて寂しいけど…。

今日は、初日。そらさんは、お仕事に戻って行ったんだけど…。

4時間後ー。

お父さんと食事中ー。

総理「よう子と食事が出来るのは、嬉しいなぁ。」

よう子「はい…。」

総理「よう子?どうしたんだい?」

よう子「…。ごめんなさい…。少し…。気分が…。」めまいを感じそのまま倒れた。

総理「よう子

海司「よう子


桂木「よう子さん、部屋に運ぼう。」と海司に抱き抱えられ、部屋に運ばれ、ベッドに寝かされる。

そらさんは…。

そら「夕飯買って来ます。」と官邸を出る。

そら(区役所に行って、母子手帳もらってこよう…。)と区役所に向かう。

そら「すみません。」

職員「はい。なんでしょうか。」

そら「母子手帳を発行して欲しいんですが。」

職員「わかりました。こちらの届出用紙に記入してください。」

そら「はい。」渡された届出用紙に記入する。

そら「お願いします。」

職員「広末よう子さんですね。あなたは?」

そら「夫です。つわりが酷くて、代理で取りに来ました。」

職員「わかりました。おかけになってお待ちください。」

数分後ー。

職員「広末さん。広末よう子さん。」

そら「はい。」

職員「おめでとうございます。」

そら「ありがとうございます。」

職員「奥さん、大変だろうけど、元気な赤ちゃん産んでくださいね。」

瑞貴がそらさんのに連絡した。

瑞貴「そらさん、どこにいるんですか? よう子さんが。」

そら「えっ 瑞貴? よう子ちゃんがどうしたんだよ

瑞貴「食事中に、気分が悪くなって…。倒れたって。今、部屋に海司さんに運ばれました。」

そら「わかった。直ぐに帰るよ。」瑞貴から連絡を受け、慌てて、官邸に戻った。

ドアがノックされ、

そら「よう子ちゃん? オレ。」

よう子「えっ、そらさんっ」あわてて起きてドアを開ける。

そら「よう子ちゃん、大丈夫?」

よう子「少し、匂いで気分が悪くなっちゃったから…。寝てたの…。」

そら「そっか〜。大丈夫?……ホントに無理したらダメだよ?」と言って抱き締めてくれる。

よう子「そらさんこそ、お仕事は大丈夫ですか?」

そら「よう子ちゃん…。うん。今、休憩時間だから…。」

よう子「良かった…。」

そら「区役所に行って来た。はい。」と言って、封筒を渡される。

よう子「えっ 何ですか?」

そら「母子手帳。もらって来ちゃった。」

よう子「ありがとうございます…。1人で恥ずかしかったんじゃないですか?」

そら「ううん。全然、平気だよ。わからない人もいるからね。」

よう子「そっか〜。私が、行ったら、バレちゃうよね…。また、迷惑かけちゃうよね…。」

そら「気にしないの。ストレスが、一番、ダメなんだって

海司「よう子、そらさん来てる?」

そら「ゲッ、海司。」

海司「海司じゃないっすよ。そらさんのこと、班長、探してましたよ。」

そら「班長には、バレてるよなぁ…

海司「当たり前っすよ。夕飯、買いに行ってくるって外出して、戻っても、SPルームに来ないし。」

そら「じゃあ、よう子ちゃん、行ってくるね。辛かったら、寝ててね。」

海司「早く、そらさんっ

そら「わかったよ。今、行くよ。」海司とそらさんは部屋を後にする。

よう子「母子手帳…。ホントにママになるんだね。私…。」と母子手帳を抱き締めた。


SPルームでは。

桂木「そら、夕飯買いにどこに行ってたんだ。」ガツン!とゲンコツが。

そら「痛って〜。」

桂木「『痛って〜』じゃないぞ! よう子さん、食事の途中で、気分が悪くなって、倒れて大変だったんだぞ。」

そら「えっ さっき、そんなこと言わなかったっすよ?」

桂木「やっぱり、よう子さんとこに居たんだな?」

そら「えっと…。ごめんなさい」と逃げる。

昴「やれやれ…。今からこれじゃ、先が思いやられますよね。班長。」

桂木「全くだ…。」

瑞貴「あれ? よう子さん?」

桂木「よう子さん、起きてて、大丈夫ですか?」

よう子「はい…。だいぶマシになりました…。あの…、そらさんは?」

昴「よう子、大丈夫か? そらなら、さっきまで居たけど。」

海司「お疲れでした。あれっ よう子。どうしたんだよ?」

昴「そら、見なかったか?」

海司「憲太とじゃれてましたよ。」

憲太「そらさん、班長、かなり焦って探してましたよ。」

そら「よう子ちゃん、倒れたなんて…、大丈夫かなぁ…。はじめての妊娠は、流産しちゃう可能性があるからって聞いたから…。」

憲太「そらさん、ホントによう子さんが好きなんですね。」

そら「そうだよ。世界で一番大切で、大好きな女の子だもん。心配するって。」

憲太「そろそろ、SPルームに戻ったほうがいいですよ。そらさん。」

そら「うん。じゃーなー。」SPルームに戻るとよう子が来ていた。

よう子「そらさん…。」

そら「よう子ちゃん、大丈夫?」

よう子「はい。だいぶマシになりました…。」

そら「ほら、座って座って。」

瑞貴「やっぱり、メロメロのアマアマですよね?」

そら「大丈夫? オレ、そばに居なくてごめんね。」

よう子「ううん。大丈夫。」

そら「よう子ちゃん、やっぱり、かわいい 大好きだよ」と言って抱き締められる。

桂木「おいおい…。そら、人前だぞ。」

昴「班長、言っても無駄っすよ。」

そら「よう子ちゃん、どうしたの?」

よう子「そらさん、忘れ物してたから…。」

そら「ありがとう。よう子ちゃん。もう少し、横になった方がいいから。部屋に戻ろう。ね。班長、彼女、部屋に送って来ますね。」と手を繋ぎ、部屋まで送ってくれる。

そらさんに、ベッドに抱きかかえられ寝かされる。

そら「大丈夫? しんどくない?」

よう子「はい。そらさん…。今日は?」

そら「オレ、今日は帰るけど…。」

よう子「もう、帰っちゃうの?」

そら「また、そんな顔する〜。胎教に悪いっしょ

よう子「そらさん、私のこと…、抱き締めてください。」

そら「よう子ちゃん、抱きしめちゃうと、歯止めがきかなくなっちゃうから、今日はこれで我慢して…。ね。」と両手で左手を握ってくれる。

よう子「そらさん…。」

そら「はい。寝て寝て!よう子ちゃんが、眠るまで、そばにいるから。ね。」

よう子「はい…。」

そら「大好きだよ。」とキスをする。

よう子「私も、そらさんが、大好きです。」

そら「もう、反則だよ。そんなかわいい顔されると、帰れないっつーの。」

よう子「じゃあ、帰らないで…。」

そら「参ったなぁ〜。よう子ちゃん…。明日も、来るから…。おやすみ…。」髪の毛を優しい手つきで梳く。

よう子「…おやすみなさい……。」そらさんに、手を握ってもらいながら、眠った。

そら「よう子ちゃん…。寝ちゃった? よう子ちゃん? また、明日来るからね。」唇にキスをし、そっと手を離して、布団に入れ、ドアをソッと閉める。

夜の警護は、昴さん。

そら「昴さん、よう子ちゃんのこと、お願いします。」

昴「分かった。何かあったら連絡するから。」

そらさんは、マンションに戻った。
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