ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第17話
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ホワイトデーの前日、そらさんは、SPルームにお仕事に行く。

私は、朝から体調が良く靴下を編んでいた。

そら「よう子、SPルームに行ってくるね。」

よう子「は〜い。わかりました。」

そら「今、調子良くても、辛くなったら、横になるんだよ?」

よう子「はい。」

そら「行ってきま〜す。パパ、行ってくるね。」とお腹に手を当て話しかける。

よう子「そらさんってば…。フフフ。(*^_^*)」

そら「行ってくるね。」

よう子「行ってらっしゃい。早く帰って来てね。」

そら「よう子、忘れ物。」と手招き。そばに行くと、キスをする。

よう子「もう、そらさんってば(*^.^*)」

SPルームでは…。

昴「そら、よう子にはバレてないな?」

そら「大丈夫ですよ。編み物してます。」

海司「今日は、安定してるんすか?」

そら「うん。今のところはね…。昴さん、よう子ちゃんに、バレずに作れるお菓子と言うかケーキを教えてください。」

昴「そのつもりで準備してある。」

海司「オレもいいっすか?」

昴「じゃあ、キッチンに移動だ。」

官邸のキッチンで、昴さんに、そらさんと海司は、苺のババロアを教えてもらっていた。

昴「材料は、苺1パック、牛乳200t、生クリーム200t、ゼラチン10g、砂糖80g、レモン汁大さじ1、あったらでいいが、バニラエッセンスこれだけで、出来る。」

そら「メモします。今度、何かあったら、よう子ちゃんに、作ってあげたいから。」

昴「作り方は、まず、苺を洗ってへたをとって潰せ。海司は、ゼラチンを大さじ4の水でふやかせ。」

そら「了解。」

海司「了解っす。」

昴「そら、苺に大さじ3の砂糖とレモン汁を入れろ。」

そら「はい。」

昴「海司、ゼラチンを湯せんで溶かして、残りの砂糖を入れろ。むらなく溶かして、牛乳を少量ずつ入れて馴染ませろ。」

海司「はい。」

昴「ゼラチン、溶けたか?」

海司「はい。溶けたっすよ。」

昴「ゼラチンに苺と生クリームを混ぜて、バニラエッセンスを入れろ。」

そら「はい。」

昴「型にバターを塗って、生地を入れて冷蔵庫で冷やす。」

海司「はい。」

昴「固まれば、出来上がりだ。」

そら「簡単じゃん。これなら、よう子ちゃん、食べられるね。」

昴「あとは、可愛くラッピングして渡せばいい。」

そら「昴さん、ありがとうございました。」

昴「ケーキは、匂いに敏感だから、ヤバいだろうから、ババロアが一番だろ。」

そら「そうなんすよ。つわりで辛くなると泣いちゃうし…。情緒不安定で…。」

海司「そらさん、大変すね。」

そら「そだよ。ただ、抱き締めあげることしか出来ないし。」

昴「そら、海司、リボンはピンクで、包装紙はかわいい花柄でな。カードもかわいいものを。」

海司「昴さん、オレらより熱いっすね?」

そら「う、うん。じゃあ、ラッピングの包装紙とか買いに行って来ます。」

海司「よう子が来たら、なんて言っとく?」

昴「オレが、買い出しに行かせたって言っておく。」

そら「行ってきまーす。」と外出する。


その頃…。

よう子「やっと、一足編めた〜。マスクしとこう。」

山根「お嬢様、ご気分はいかがですか?」

よう子「匂いがないと、平気です(^-^)」

山根「そう(^-^)。あら、靴下、一足編めたのね。」

よう子「はい。編めました。気分が良いときしか編めないから、なかなか…。」

山根「リラックスしてね。総理は、地方に行っておられるので、お食事、こちらに運びますね。」

よう子「ありがとうございます。」


その頃、そらさんは…。

そら「よう子ちゃん、ピンク系が好きだもんなぁ〜。これと、これだったら、どっちがいいかなぁ…。」

店員「何をお探しですか?」

そら「ホワイトデーのラッピングの包装紙を…。」

店員「こちらとこちらを重ねたら、かわいいですよ。」

そら「じゃあ、お願いします。あと、ピンクのリボンもお願いします。」

店員「わかりました。全部で、735円になります。ありがとうございました。」

SPルームに戻り、再び、昴さん指導で、ラッピングする。

そら「よう子ちゃん、喜んでくれるよね。」

昴「よう子にバレないように、冷蔵庫に保管しておけばいいだろう。」

そら「はい。」

部屋に戻ると…。

そら「よう子、ただいま〜。」

ベッドでお昼寝していた。

そら「よう子ちゃん?寝てるよね。」と寝ていることを確認し、部屋にある冷蔵庫に、ババロアをしまう。

出来上がった、靴下を見て

そら「かわいいなぁ。赤ちゃんの靴下。今日は、気分いいんだ…。」

よう子「…。ん……。あっ、そらさん…。お帰りなさい。」

そら「気分、悪くない?大丈夫?」

よう子「今日は、前もってマスクしてたの(^-^)」

そら「そっか〜。良かった〜。お昼、食べよっか?ね。」

よう子「はい。」

そら「明日は、デートしようね。」

よう子「はい。」

そら「どこに行きたい?」

よう子「私は、そらさんと一緒にいられるなら、どこでも楽しいですよ?」

そら「よう子、可愛すぎ 反則だよ〜。キスしたくなるっしょ。」と抱き締める。

よう子「そらさん…。いいよ…。」と目を閉じる。

そら「よう子…。大好き。」と深くキスする。

2人で、色んな話をしていた。

夕食準備の匂いが、厨房から流れてくる…。

よう子「…。うっ……。ごめんなさい…。」と洗面所へ。

そら「大丈夫…?朝は平気なのに…。」と背中をさする。

よう子「そらさ…ん…。あり…がとう…。ごめんなさい。」

そら「辛かったら、横になる?」

よう子「ううん…。大丈夫ですよ?」

そら「明日は、体調が良かったら、ドライブしようね。」

よう子「はい。楽しみです。」
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