ひとつだけの愛 


□そらと○○のひとつだけの愛 第18話
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いよいよ、結婚式が明日になった。

SPルームでー。

桂木「そら、いよいよ明日だな。」

そら「はい。」

昴「そら、緊張してんのか?」

そら「うん。すっげー、緊張してる。」

海司「そらさん、大丈夫っすか?」

そら「んー。オレは、大丈夫だけど…。」

瑞貴「あっ、よう子さんのことが、気になるんですよね?」

そら「うん。よう子ちゃん、まだ、つわりがあるし、体調が変わりやすいからなぁ…。」

桂木「そうだな。今は、どうしてる?」

そら「多分、明日の準備してると思います。」


その頃ー。

担当のメイクさんに、顔のお手入れをしてもらっていた。

メイク「お嬢様、いよいよ、明日ですね(^-^)」

よう子「はい…。」

メイク「いよいよ、明日ですね。緊張してます?」

よう子「はい。緊張してます…。」

メイク「明日、かわいくメイクしますね。」

よう子「よろしくお願いします。」

メイク「はい。終わりました。」

よう子「ありがとうございました。」

メイク「今夜は、ゆっくり眠ってください。」

よう子「はい。」

メイク「失礼します。」

SPルームでは。

桂木「そら、今夜だけ、マンションに戻るんだぞ。」

そら「わかってます。」

海司「でも、よう子に『帰らないで。』ってお願いされたら、甘いから残っちゃうんじゃないすか?」

そら「今日は、マンションに戻るよ。綺麗にしないとヤバいっしょ。」

瑞貴「とか言ってるけど、よう子さんに、いて欲しいって言われたら、残っちゃうんでしょ(笑)。」

昴「よう子。」

全員が入口を見ると、よう子が目を潤ませながら立っていた。

よう子「そらさん…。帰っちゃうって…。ホント…なの?」

そら「よう子ちゃん…。今日、マンションに戻るから。」

よう子「そんな…。寂しいです…。」

そら「明日、結婚式したら、一緒に暮らせるから。ね。」

よう子「……。」

桂木「よう子さん、式場の決まりで、今晩だけ、そらには、マンションに戻ってもらいます。」

よう子「そんな…。ずっと一緒にいられるって…。思ってたのに…。ダメですか?」

そら「よう子ちゃん…。」

海司「よう子、今晩だけ、我慢しろ。」

瑞貴「明日には、逢えますよ。だから…。」

よう子「…。(ノ_・。)」

そら「よう子ちゃん…、オレも離れちゃうのは寂しいよ。でも、今晩だけ我慢して?ね。」と抱き締める。

昴「班長、今日は、いいですよね?」

桂木「そうだな。今日だけ、大目に見よう。」

そら「部屋に戻ろう?ね。班長、よう子ちゃん、部屋に送って来ます。」と肩を抱き部屋に戻る。

部屋に入ると、そらさんは、力強く抱き締めた。

そら「よう子、明日、結婚式だから、今日は、オレ、マンションに戻るね。」

よう子「そらさん…。」

そら「よう子、オレも寂しいよ…。でも、明日、結婚式が終わったら、一緒に暮らせるから。ね。」

よう子「…。寂しいです…。」

そら「よう子…。」

よう子「そらさん、このまま、一緒に…。」言いかけると同時に、唇を塞ぐように、キスをする。

そら「よう子…。大好き。愛してる…。」そのまま、ベッドに押し倒され、何度も、キスで唇を塞ぐ。

よう子「…。んっ…。そらさん…。」

そら「今日は、帰るから。」

よう子「…。(ノ_・。)」

そら「泣いてもダメだから。ね。今晩だけだから。」

よう子「…。そらさんは、寂しくないの?」

そら「寂しくないわけないじゃん。明日、式が終わったら、ずっと、ずーっと一緒に、暮らせるんだから。ね。」

よう子「…。でも…。」

そら「夕食が終わって、よう子が眠ったら帰るから。」

よう子「じゃあ、私…、寝ません。」

そら「ダメ!寝かしつける。」

よう子「寝ません。」

そら「よう子? 悪い子はおしおき。くすぐりの刑

よう子「くすぐられても、寝ません

そら「よ〜し。執行する。」

よう子「そらさん…。いやぁ〜。や、…やめて…。ハハハハ…。」

そら「聞こえなーい。寝るって言わないとダメだからね(笑)」

よう子「ぜ…、絶対…に寝…な…いも…ん。ハハハハ。や、やめて…、わ、脇と…首筋は…ハハハハ。ゴホン。ゴホン。」とベッドに倒れ込む。

そら「やめた。」

よう子「??そらさん?」

そら「よう子が、苦しそうに咳き込むから。やめてあげたから、キスしていい?」と覆い被さり、キスをする。

よう子「…。そらさん……。」

そら「よう子ちゃん、寝なくてもいいけど、明日、辛くなっても知らないからね。お式、中止になっちゃっても知らないから。」

よう子「…。」

夕食準備の匂いがし始める。

よう子「…。うっ…。気持ち悪い…。」口を押さえ、洗面所に駆け込む。

そら「よう子、大丈夫…?」と背中をさする。

よう子「…。大丈夫…。」と身体を起こすが、めまいを感じ倒れそうになる。

そら「もう、大丈夫じゃないっしょ 横になろう?」とベッドに連れて行く。

よう子「…。」

そら「食事、出来る?」

よう子「はい…。」

食堂に行き、夕食を食べる。でも、そらさんと一晩離れる寂しさから、食べれなかった…。その後、部屋に戻り…。


そら「今晩だけ、我慢して?」

よう子「…。そらさん…、どうしても、帰っちゃうの…?」

そら「うん。ごめん…。」

よう子「そらさん…。謝らないで…。」

そら「早く、言えば良かったよね?」

よう子「…。」黙って俯く。

そら「よう子ちゃん…、お望みは?」

よう子「抱きしめて欲しいです…。」

そら「抱き締めちゃうと、歯止めがきかなくなっちゃうから、今日はこれで我慢して…。ね。」と言って、左手を両手で優しく包み込む。

よう子「そらさん…。」
たわいもない話をしていると、段々と眠気が襲う。

そら「ん?よう子、眠いの? 手が温かいよ?」

よう子「眠くないです。ふわぁ…。」と欠伸をする。

そら「ホントは、眠いっしょ」とおでこをつける。

よう子「…。大丈夫…です。」

そら「また〜。手、温かいよ。おやすみ…。よう子。」

よう子「…おやすみなさい…。」そらさんの温もりを感じながら、いつの間にか眠る。

そら「明日、結婚式が終わった、また、一緒に暮らせるから。」とキスを落とし、眠っているか、確認し部屋を後にする。


そらは、マンションに戻り、掃除を始める。

海司「そらさん、これは、どうするんすか?」

そら「ん? あっ、これは、こっちの袋に入れて。」

瑞貴「そらさん、賞味期限切れの食べ物は?」

そら「ゴミ袋に入れて。」

海司「そらさん、これは?」

そら「ゴミ袋に入れて。」

瑞貴「よう子さん、毎日、お掃除をちゃんとしてたんですね。」

そら「うん。そうだね。」

海司「はぁ〜、腹、減った〜。」

そら「冷凍庫にカレーと、ご飯あるから、カレーでいい?」と言って、カレーとご飯を温める。
3人でカレーを食べる。

瑞貴「美味しい。」

海司「うまいっす。」

そら「そりゃ、そうでしょ。よう子ちゃんの作ったカレーだもん。当然っしょ。」

瑞貴「結局、よう子さんのノロケですよね?そらさん。」

そら「よう子ちゃん、大丈夫かなぁ…。」

海司「大丈夫っすよ。昴さんが、担当してますから。」

そら「…。そだよね。うん。」

こうして、当日を迎えた。
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