ひとつだけの愛
□そらと○○のひとつだけの愛 第19話
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関西方面への新婚旅行から帰宅し、その夜から、お家での生活に戻る。
20日ぶりに帰れて、なんだか、すごく懐かしい。
私は、リビングの床に座り、荷物を片付け始める。
そら「よう子ちゃん? 何してんの?」
よう子「えっ 何って、荷物のお片付けしてるの。」
そら「今日は、疲れたっしょ ゆっくり、身体休めたら?」
よう子「でも…。」
そら「ダーメ よう子ちゃん1人の身体じゃないんだよ?お腹には、双子ちゃんがいるんだからね。」
よう子「…。はい…。でも、ネグリジェだけ出すね。」
そら「お片付けは、明日にしようよ。オレも手伝うから。ね。」
よう子「えっ あ、あの…、そらさん、お仕事は?」
そら「ん? 今月末まで、休暇なんだよね。」
よう子「えっ そうなんですか?」
そら「うん。ホントは、パリに行く予定だったから、15日間も取ったんだよね。でも、国内になっちゃったけど…。明日から、9日間は、よう子ちゃんと一緒にいれるから。ね。」
よう子「そらさん…。ありがとうございます。新婚旅行、行けないって諦めてたから、国内でも嬉しかったです。」
そら「なに言ってんの。喜んで貰えて、オレも嬉しいよ。」
よう子「良かった。(^-^)」
そら「ん? 何が?」
よう子「そらさんのお嫁さんになれて…。(*^_^*)」
そら「よう子ちゃん…。」と抱き締める。
よう子「そらさん…、大好き。」
そら「もう、かわいすぎだっつーの。よう子ちゃん、手が温かいよ?眠いっしょ。」
よう子「はい…。実は…。眠いです…。」
そら「オレも寝よっかなぁ。よう子ちゃんを思いっきり抱き締めちゃう。」
よう子「そらさん…。」
そら「早く、寝て寝て。」
よう子「はい…。おやすみなさい。」
そら「おやすみ。」と言いながら、布団をかける。
私は、そらさんとまた一緒に暮らせる嬉しさと、安心感から、すぐに眠りに落ちた。
そらさんは、私が眠ったのを確認し、結婚式や旅行の写真をパソコンでプリントアウトし、2人のアルバムに整理していた。
そら「よう子ちゃん…。かわいいよなぁ。もう。ホント、大好き。」
よう子「…。。…。。」
そら「妊娠中は、疲れやすいんだろうなぁ。」と髪を梳く。
よう子「…。ん…。そらさん…。」
そら「明日は、オレが朝ご飯作ろう。」と呟きながらベッドに入る。
翌朝ー。
そら「うーん。よく寝た。朝ご飯作ってあげよう。」
よう子「。」
そら「ご飯の匂いで、また、目が覚めちゃうとかわいそうだから。」とティッシュに瑞貴さんから貰ったアロマオイルを染み込ませ、マスク忍ばせ、眠っている私の口につける。
そらさんは、ご飯を炊き、お味噌汁や卵焼きを作る。
そら「うわわっ 卵焼きが焦げちゃう。」
よう子「…。んっ…。そらさん?」(えっ、マスクしてる?それに、なんか、焦げ臭い?)キッチンに行く。
よう子「…。そらさん?」
そら「えっ? あっ、よう子ちゃん。おはよう」
よう子「そらさん、おはようございます。」
そら「今日の朝ご飯、オレが作ったから」
よう子「ありがとう。そらさん。」
そら「出来てるよ。食べよっか。ね。」
よう子「はい。でも、私が作ったのに…。」
そら「ん? だって、よう子ちゃん、疲れてるっしょ。寝かせてあげたかったんだ。だから、オレが作ったよ☆」
よう子「すみません…」
そら「あぁ、もう泣かないでってば。泣いたら、キスしちゃうぞ。」といいながら、優しい手つきで涙を拭いてくれる。
よう子「…。グスン…。ごめんなさい…。」
そら「いーのいーの。オレが、よう子ちゃんに作ってあげたかったの。」
よう子「ありがとう。」
そら「さぁ、食べよっか。ね。」
よう子「はい。」2人でテーブルにつく。
そら「体調、大丈夫?」
よう子「はい。大丈夫ですよ。」
そら「無理してない?」
よう子「してません。」
そら「じゃあ、今日は、お片づけをしよう。」
よう子「はい。」食事が終わり、私とそらさんは、旅行と、離れて暮らした時の荷物をお片づけをした。
そら「ふぅ〜。少しは片づいたかな。」
よう子「はい。半分以上は。あっ、お昼、どうしますか?」
そら「オレ、よう子ちゃんの作った焼きそばが食べたい。」
よう子「はい。材料はあるかな?」と冷蔵庫を見る。中身は、見事に空に近い状態だった…。
そら「ないね…。」と頭を掻く。
よう子「はい…」
そら「買い物に行こっか?ね。」
よう子「はい。夕食とかの材料買わなきゃ。」
2人で買い物に行く。
手を繋ぎながら。