ひとつだけの愛
□そらと○○のひとつだけの愛 第9話
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部活の帰り道、いつものｽｰﾊﾟｰに立ち寄り、鍋の材料を買った。
ｶﾚｰ鍋にしようと思い、冷蔵庫の中身を思い出しながら買っていく。ｳｲﾝﾅｰと、豚肉、ﾁｰｽﾞと、おつまみになりそうなものとﾋﾞｰﾙを6本買って帰った。
ﾏﾝｼｮﾝに着き、材料を揃え、野菜を切って行く。
ご飯も、6合ぐらいかなぁ〜。お米も研いで、準備する。
ｳｲﾝﾅｰも切り目を入れたり、お肉を切ったり…。ﾘﾋﾞﾝｸﾞのこたつに鍋を置く。
おつまみは、ﾂﾅときゅうりをﾏﾖﾈｰｽﾞで和えたり…。
そらさんから、帰るｺｰﾙが…。
そら「よう子ちゃん オレ〜。」
よう子「はい。」
そら「これから、ﾒｰﾙで言ったけど、海司と瑞貴、連れて帰るから…。」
よう子「大丈夫ですよ。準備してますよ。」
そら「ｻﾝｷｭｰ。よう子ちゃん じゃあ帰るね。」
よう子「はぁ〜い。」
それから、10数分後…。
チャイムがなる。
よう子「はぁ〜い。」
そら「ただいま〜。」抱きついてくる。
よう子「そらさん…。今日はダメですって…。」
そら「あっ、そうか お前らいたんだっけ。」
瑞貴「そらさん、２人の世界に入らないでください。」
海司「そっすよ。」
そら「ハハ。」
よう子「もう…、そらさんってば…。」
そら「上がって上がって。まずは、ﾋﾞｰﾙでも。よう子ちゃん、ﾋﾞｰﾙ。」
よう子「はい。」とｸﾞﾗｽ3個と缶ﾋﾞｰﾙを渡す。
そら「鍋、作りかけていいよね？」といいながらｽｰﾌﾟを入れている。
よう子「はい。お願いします。」材料を持って行くと、そらさんが入れている。
おつまみを出す。
そら「じゃあ、カンパーイ。」
よう子「どうぞ、おつまみでも。」と勧める。
そら「海司ぃ、みどりちゃんのこと、好きなんじゃないの
」
海司「えっ そんなこと、急に言われても、答えられないっすよ。」
瑞貴「海司さん、素直に言ったらいいじゃないですか？ひょっとして…。」
そら「まだ、よう子のこと好きなのか？」
よう子「そらさん…。」
海司「オレは、よう子とそらさんが幸せになればいいっすよ。みどりさんのことは…。」
瑞貴「そうじゃなくて…。」
そら「みどりちゃんのこと、好きなんだろっつーの
」
よう子「お鍋、出来て来ましたよ。食べませんか？」
そら「ん？食べよっか？」
瑞貴「いただきます。」
よう子「今日、部活で、みどりが、言ってたの。」
そら「よう子ちゃん」
よう子「この間、みどりと襲われた時、助けてくれた海司のこと、好きになったって…。」
海司「よう子…。」
よう子「海司、みどりは本気なの。だから…。」と言って涙ぐむ…。
そら「よう子…。」
瑞貴「海司さん、素直に気持ち伝えた方がいいですよ。」
そら「そうだよ。」
海司「オレ…。今でも、よう子のこと、幼なじみとして好きだよ。でも、みどりさんは、女性として好きだ。」
そら「じゃあ、みどりちゃんに告ればいいじゃん。」
瑞貴「そうですよ。」
海司「…。１対１は…。」
そら「恥ずかしい？」
海司「はい…。」
瑞貴「じゃあ、そらさんたちとWデートしたらいいじゃないですか。」
そら「男がﾘｰﾄﾞしなきゃ、いけないっしょ よう子ちゃん、ﾋﾞｰﾙおかわり〜。」
よう子「えっ いつの間に2本飲んだの？」
そら「いいじゃん。よう子ちゃんはぁ、ここに座るのぉ〜。」
よう子「そらさん？」
瑞貴「酔っ払いモードですね…。」
よう子「来てもらったのに、すみません」
そら「酔っ払ってなんか、いないもん。ねぇ、よう子ちゃん…。」
よう子「ちょっ…、そらさん、大丈夫ですか？」
海司「オレの話、どうなるんっすか？そらさん？」
そら「ん？……、今度の休みにWﾃﾞｰﾄすりゃいいじゃん。」と言って、寝てしまう。
よう子「えっ ちょっと、そらさんっ…。ホントに寝ちゃったんですか？」
瑞貴「多分…。」
海司「…よう子、お前のことは、友達として好きだからな。」
よう子「うん。わかってる。」
そら「よう子ちゃん。」
よう子「えっ そらさん、起きたの？ そらさん？」
瑞貴「寝ぼけてる？寝てても、よう子さんのこと、好きなんですね。」
海司「じゃあ、オレ達、帰るわ。」
瑞貴「じゃあ、よう子さん。そらさんによろしく。」
よう子「また、良かったらきてください。」と見送る。
戻ると、そらさんは起きて座って、鍋を食べている。
よう子「そらさん。」
そら「ん？何？」
よう子「寝てたんじゃ…。」
そら「あれ、お芝居だよ。」
よう子「えっ お芝居？」
そら「そうでもしないと、海司、素直に聞かないもんね。」とｳｲﾝｸ。
よう子「じゃあ、Wﾃﾞｰﾄの約束は、覚えてます？」
そら「当たり前じゃん。瑞貴も、演技したの。」
よう子「そうだったんですか？」
今度のお休みは、海司とみどり、私たちでWﾃﾞｰﾄすることに。