オリジナル

□僕らは。。
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side:那智
               


ある真夏の日のこと。

 
オレ(那智(なち))と親友である亮(あきら)は、いつものように自転車を2人乗りしながら帰ろうとしていた。
 

オレと亮は小さい時からの幼なじみで、小中そして今、高校とずっと一緒の仲だ。
亮は、いつの間にか(男のオレが言うのもアレだが)オレとは比べものにならないくらい、かっこよくなっていて、学校でもかなりモテていて、最近少し嫉妬しているオレがいる。
そんなオレは、いたって普通だが、亮といつも一緒にいるおかげで、少し名は知られているようだった。


いつもの2人乗りの最中、前で自転車をこいでいた亮が、

「なぁ、那智。最近気になってるところがあるんだけど、一緒にきてくんない?」
 
「えっ、別にいいけど…。」
 
思わずすぐに言ってしまった。でも、亮のいつもと違う顔を不思議に思った。この時、もう少し考えればよかったんだ。この先、どんなことが待っているか...。
 
 

 
しばらくして、地下につながる階段がある店の前に着いた。
 
「ここか?」
 
「あぁ。なんか楽しい場所らしいんだけど...。とりあえず行って見ようぜ。」
 
そうゆうと、亮は階段を下りていき、オレもそれについてまだよくわからない店に入っていった。
 
店は、まぁまぁ人がいて楽しそうに酒を飲んだり、ゲームをしたりしていた。バーとゲーセンの店って感じだった。
 
「なぁ、ちょっとこっち行こうぜ。」
 
「えっ…うん。」
 
なんか亮はここに来るのが初めてじゃなさそうだった。
 
亮に腕を引っ張られて歩いて行くと、扉がたくさんあるところにつき、その中の1つにオレらは入っていった。ベットが一つと家具がいくつかあるだけだった。
 
「なぁ、亮。ここどこなんだ?」
そうオレが聞くと、涼は一瞬だまってから..
 
「那智。おまえにずっと言いたかったことがあるんだ。」
 
「うん。なに?」
 
いつもと違う真剣な亮を見て、オレは続きが知りたいと思った。すると、亮はオレをまっすぐ見て..
 
「オレ、前からおまえのことが好きなんだ。だから、付き合ってくれないか?」
 
「えっ…」
 


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