黒子のバスケ
□僕は君のすべて
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「ここって…?」
目を覚ますと、見知らぬ真っ白な天井。
周りを見渡せば、自分が寝ているベッドと小さな引き出しが3つくらいついた棚ぐらいしかない部屋だった。
とりあえず、起き上がろうとして、違和感に気がつく。
少ししか身体がうごかせないのだ。
ジャラ
(それにこの音…あ)
不思議に思って、自分の手足を見てみると、黒い革のベルトがはめられおり、そこから鎖がベットの下へと続いていた。
縄ならまだしも、こんな革のものなんて、外せるわけがない。
そういえば、寝ている時に無理に動かしてしまったのか、手首と足首が少し痛い気もする。
それに、改めて見ると、自分がはだけたカッターシャツ1枚しか羽織っていないことにも気がつく。
(なんで僕こんなところに…)
確か、練習が終わって、みんなと途中まで一緒に帰っていて…
あ、そうだ。
みんなと別れてから、歩いてたら、誰かに呼びとめられて…
でも、その後のことがどうしても思い出せない。
(まぁ、誰か来てくれないことにはどうにもならないですよね…)
こんな状況なのに、冷静すぎる自分はどうかしているんだろうか。
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