短編小説
□君がいないと。
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今日はとてもよい天気だ。
雲一つない晴天、こういう日はどこか出かけたくなる。
だが今回はそういう気にはなれなかった。
心に穴があいたような空虚に包まれていたからだ。
なんとなく心細い。
まあその理由は小十郎が居ない、ただそれだけの事だ。
だが俺には大事な存在であって、この背中を何度も守られたいつもはうざいくらい側にいるのだから、この空虚も理解できる。
どうせ明日帰ってくるのだから、一日居ないくらい平気だ。
いやむしろチャンスなのではないかと思う。
こう考えると両親が用事で居なくて、残されたのは思春期の男の子、そんな感じの話にも聞こえるこんなシュチュエーションに興奮するが、肝心のあいつが居ない。
残念ながら今はあいつ以外とヤろうとは思わない。純粋にあいつを愛していたからだ。
ではあいつとは誰のことかというと、石田三成、西軍の総大将だ。
実を言うと俺たちは恋仲だkissして、押し倒して、告った。
そうしたら俯きながら耳まで赤くして小さく頷いた。そのあと順番が違うだろう!と、涙目で言われたが、余りの可愛さにニヤけてしまった。そのあと残滅してやるっ!と斬られかけたが、助かった。
そんなこともあったなぁ…と、しみじみしているうちに夕方になっていた橙色のbackが綺麗だった。
俺が暫くぼーっとしていれば、いきなり門の方が、ザワザワし始めた。
何だろうかと、立って門の方に向かおうとする。
そうしたら、兵が来ていきなり俺にこう言った。
「筆頭ーーーっ!!た、大変です!!門に、あの石田三成が来ましたぁっ!!!」
その言葉に俺は信じられられなかったが、この慌てようを見て恐らくホントなのだろうと、唾を飲む。
いつもはこっちから行かないと会いに来てくれない。
そんな大事が起きたのかと汗が出てきたが、とりあえず言って話を聞いた方が早いなと思い、門の方へ急いで向かった。
石田が、いた。
とりあえず何ともないようで安心した。
が、
「遅いっ」
石田に怒られた・・・。
「solly…」
そのあとブツブツと何か言っていたが、とりあえず石田に変わったことがなくて安心した「んで、石田は俺に何か用か?」ちょっと焦った感じになってしまった。俺としたことがcoolじゃねぇーぜ。
「用がなくては駄目か?」それを言われた瞬間に胸がキュンとした。
可愛すぎる。それは反側だと思う。
「なぁ、石田今から俺の寝室にいかねぇか?」下心が丸見えだがstraightにいわねぇと伝わらない時もある。
だからなるべく石田には、straightに言うように心がけている。
「なっ!貴様っいきなり何を言うっ!!」だいぶ焦っている三成を見て、もっといぢめたくなるが、今日は俺の城に初めて来ると言う事で、優しく抱いてやることにする。
「今日は寝かせないぜ、石田。」そう、一言つぶやいた。