短編小説

□君とココアとはちみつと
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今は放課後、私は自分の仕事である戸締まりを終えて帰ろうとしていた。
廊下を歩いている途中、
「三成ぃ〜!」
と笑いながら此方へ走って来る家康が居た。
何のようかと振り向いた。
そしたら用は、一緒に帰ろうだとか。
そんなもの独りで帰ればいいものを…。
面倒臭いから好きにしろ、こう言った。





刧刧刧刧



私は今家康の家にいる。

今日誰も居ないから来ないかと言われた。
今日は刑部も帰りが遅いので少しだけよることにした。

「三成!紅茶でいいか?」

可愛く笑う家康を私は羨ましそうに、眩しそうに見つめた。

「…どうした?そんなに見つめられると儂照れちゃう!」

照れた様子は全く見せずに言って見せた家康だが、自然と何時もの怒りは来なかった。

「三成?本当にどうしたんだ?お腹でも痛いのか?」

本気で心配して来た家康にそろそろ応えなければと思い、一つ心配させた謝罪をする。

「すまない。ちょっとぼーっとしていただけだ」

それと紅茶でいい、と付け足し応えた私に、家康は

「解った!でも具合が悪くなったら早く言えよな!」

と言ってくれた。




儂は三成に紅茶をいつ押し倒すか、タイミングに迷っていた。

如何せん儂と三成はハジメテなので、更に告白もしていなければ、相手の同意の上でもない。

いきなり押し倒されて、告白されたら誰でもびっくりするだろう。
それに今更だがもしかしたら三成は生理だと言う可能性もある訳だ。
まあ生理だったら生理だったでおそうけどな!

まあ、それよりタイミングだよな!事は何事もタイミングが重要だからな!

…………!!

まって、儂超良いこと思い付いちゃったよ〜!!

ありがとう!そしてありがとう!!
まずは感謝を!

そして儂は見事に三成を物にしてみせます!!




紅茶を作り終えたのであろう、家康が可愛らしいパステルカラーの黄色い丸テーブルに紅茶を2つ置いた。

「そう言えば三成はさ、好きな人っているの?」

「愚問だな家康。お好きな方など秀吉様に決まっているだろう!」
家康は相当なばかだな。

わたしにそんな事聞くなんて。

私が秀吉様以外の異性を好きになるわけ……。

「三成はさ、恋愛感情って、しってる?」

嗚呼そうか、お見通しなんだ貴様の事など、だって…




「そんなもの、好きなものは好き。こんな言葉で片付けられるだろう」

「あのな、三成」

そんな事を言われると、儂の気持ちは無くなってしまう。
秀吉公に流されてしまう

「家康。だったら教えればいい。私に恋愛感情とは何か、教えてくれればいい。」

三成からでた言葉は全てお見通しだととれる言葉で、その台詞と心地良い声に思わず聞きほれちゃいそうになる。

だが、このタイミングを逃すはずはなく、三成を押し倒した。

ベッドじゃないから少々痛かったかも知れないが、それより告白。
頑張ってみせる。




頭を少し打って痛かったが、どうせあちらは大事な話をしてくるのであえて突っ込まない。

確信は持てる。

なんでかって?

私が、私が家康を好きだからだ。
どうせ次に来るのは告白だろう。


「儂な、三成のことがっ…!」

この辺で可愛い家康をいじっても良かったのだが、
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