・家三
・気持ち学パロ
かわらないから言わない
嗚呼何故こんな事になったのだろうか。
手を拘束している赤い紐。
もっとも、今は見えないから何色かも解らないが。
「ただいま!三成!」
「儂三成に早く会いたかったから走って帰って来たんだぞ!」
「………」
「あぁ!そっか儂の顔が見たいんだな!すまない!」
勝手な都合の良い解釈が自分自身を縛っているんだと未だに家康は気づいてない。そう、家康はいつでも逆の事をする。
「儂三成の声がいっぱい聞きたいなぁ!」と言ったのに猿轡をする。
なぜ?
「儂三成と色んな所を観たいなぁ!岐阜とか!」と言うのに目隠しをする。
何故?
「儂三成の事愛してるんだぞ!」と言いながら私を縛る。
ナゼ?
目隠しと猿轡が外された時、私は家康を見た。
「私は貴様が……。」
好き
…なんて言っても
かわらないから言わない
私が腕を見たとき紐の色はやはり赤だった。