@剣の章
□ネガティ部
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ここは辺境の、とある村―
魔王に滅ぼされ生きる希望を失ったネガティブな者たちが暮らす村。
村にはネガティブを捨てきれない3人の若者がいた。
3人は妥当魔王部『ネガティ部』を組織し、いつの日か魔王を倒す事を夢見て修業に明け暮れていた。
ミイ
「はっきり言って君たちが魔王を倒すには、まだ早い!」
「そこで…」
「これから私が用意した2つの試練を受けてもらう。」
『ネガティ部』の部長ミイと…
キタリエ
「また修業か…」
『ネガティ部』の部員で次期勇者候補のキタリエと…
サッシー
「キタリエがイヤなら私が勇者になる!!」
『ネガティ部』の部員で勇者の座を奪い取る野望を持つサッシー…
の3人だ。
キタリエ
「それは無理!!」
サッシー
「即答かよ!?」
キタリエとサッシーは、お互い次期勇者を目指すライバルであり、部長ミイの元で過酷な修業の日々を送っていた。
キタリエ
「それで、試練って…!?」
ミイ
「1つ目は、剣の試練よ。」
サッシー
「“剣”って…」
「私、身体動かすのは苦手なんだけど…」
キタリエ
「ヘタレ…」
サッシー
「ヘタレって…」
「キタリエだってヘタレじゃん!!」
ミイ
「はいはい、2人共ヘタレって事で…」
「まあ、サッシーの運動音痴については何とかなるよ。」
サッシー
「?」
ミイ
「試練は明日、早朝4時!」
キタリエ
「4時って…」
サッシー
「早っ!!」
ミイ
「2人共、寝坊しないように!」
ミイが寝坊しないように2人に念を押すと、『ネガティ部』はそこで解散となった。