@剣の章

□寝坊
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シヅカの朝ご飯を完食したミイとサッシーは、キタリエが起きたか様子を見に行った。

ドンドン!!

ミイがキタリエのアパートのドアを叩いた。

しばらくするとキタリエが眠たそうに目を擦りながら出てきた。

キタリエ
「あっ、2人共おはよう…」
ミイ
「“おはよう”じゃないよ。」
「今何時だと思ってるの?」
キタリエ
「ごめん、つい寝過ごしちゃった…」
ミイ
「全く…」
キタリエ
「ところでこの美味しそうな匂いは…」
「となりの大家さんのシイちゃんの朝ご飯の匂いじゃ!?」
サッシー
「キタリエの分は無いよ。」
「もう私たちだけで全部食べたから。」
キタリエ
「そ、そんな〜」
(チッ…)
ミイ
(“チッ”って…)
(今コイツさりげなく舌打ちしやがったよ!)

自分の朝ご飯が無いと分かると、キタリエは急に不機嫌になった。

サッシー曰くキタリエの食い意地は今に始まった事ではないらしい。

ミイとサッシーはキタリエの支度を待つと、約5時間遅れの試練を決行した。

ミイ
「それじゃまずは予定どおり、村の裏山で剣の試練を行うね。」

3人はさっそく村の裏山へと向かった。
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