@剣の章

□ゴリラパワー
1ページ/2ページ

キタリエとサッシーの剣の試練が開始された。

キタリエはサヤカから稽古を、サッシーはサエから指導をそれぞれ受ける事になった。

キタリエVSサヤカ―

キタリエが剣を抜いた。

サヤカが構える。

キタリエ
「って、サヤカの武器は…!?」
サヤカ
「私かい?」
「私の武器はこの拳さ!」

そう言ってサヤカは自らの拳を握りしめた。

サヤカ
「私は今まで自分の拳1つで渡り会ってきたんだ。」
「そしてこれからも、それは変わらないよ。」

そう言ってサヤカは、キタリエに猛攻を仕掛けてきた。

キタリエも負けじとその猛攻を避けつつ反撃のチャンスを伺った。

サヤカ
「なかなか、いい動きしてんじゃん。」
キタリエ
「身体を動かすのは嫌いじゃないですから。」
「それよりも…」
「サヤカこそ、“それ”外したほうが良くないですか?」

キタリエがサヤカの両手両足首に付けられたパワーギブスを見て言った。

サヤカ
「何だ、気付いてたのかい?」
「1個10Kgで両手両足で計40Kgってとこかな…」
キタリエ
「よ、40Kgも…!?」
(くっ…)
(完全にナメられてる…)
(でも私ナメられっぱなしは嫌いなんだよね。)
サヤカ
「外させてみるかい?」
キタリエ
「じゃあ、外させたら私の勝ちって事で…」
サヤカ
「いいだろう。」

サヤカの猛攻は続いた。

キタリエが避けた後ろの木々が真っ二つに裂ける。

キタリエ
(何というゴリラパワー!!)
サヤカ
「誰がゴリラだって!?」
キタリエ
「ひぇ〜、思っただけですってば…」
サヤカ
「やっぱり思ってんじゃん!!」
「それより遊びはもうおしまいだよ。」

そう言ってサヤカが気を練るように構えだした。

キタリエ
(ヤダヤダヤダ〜)
(何か来るよ〜)

キタリエの戦闘的勘が身の危険を過らせた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ