BAの章

□普通科の少女
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3人は更に森の奥へと突き進んだ。

その時…

第二の番人と思われる少女が3人の前に立ち塞がった。

少女
「『サマーズ』が1人、ナツミ参上!」
「ここから先は私が通さないよ。」

そう言ってナツミと名乗った少女が、小さなナイフ片手にタカミナに斬りつけてきた。

タカミナ
「ま、また私っすか!?」

そう言ってタカミナが咄嗟にそれをフラフープで受け止めた。

ナツミ
「私のナイフを受け止めるとは…」
「なかなかやるじゃん。」

そう言って更にナツミが、タカミナにナイフを突きつけるが…

タカミナ
「守りの風よ…」
「『シルフィロール』!!」

タカミナがフラフープを高速回転させると、タカミナの周囲を強風が巻き起こった。

ナツミが強風により吹き飛ばされた。

ナツミ
「そ、そんな〜」

タカミナとナツミのやり取りを見ていたサエとユッタンは…

サエ
「何かタカミナが“まとも”に見える。」
ユッタン
「ってか…」
「あの姉ちゃんが“普通”に弱過ぎるんちゃう!?」

その時ユッタンの“普通”と言う言葉に耳を傾けたナツミは、その場を起き上がると…

ナツミ
「何を言ってるの?」
「何事も“普通”が一番に決まってんじゃん!!」
「私の通っている“普通科ギルド”ではね…」
「“普通”に色んな戦闘術だって習得できるし…」
「魔法だって専門家には及ばないものの、“普通”に全ての魔法を習得する事ができるんだよ?」
ユッタン
「何か“普通”過ぎるやん、それ…」
サエ
「ってか微妙…」
タカミナ
「“普通”の王道っすね。」
サエ
「ってか…」
「“普通科ギルド”なんてあったんだ。」
タカミナ
「何か“マイナー”っすね…」

ナツミの“普通”に対して、散々な言われようであった。

そんな3人に対してナツミは怒りを露にすると…

ナツミ
「よくも“普通”をバカにしたな!」
「こうなったら望みどおり…」
「“普通”じゃない事いくよ!!」

そう言ってナツミが変身ポーズのようなものを取った。

次の瞬間…

ナツミの身体が光に包まれると…

ナツミ
「『ウルトラなっちゃん』参上!!」

そう言ってナツミは自身を大幅にパワーアップさせた。

ユッタン
「さっきとは明らかにちゃう…!?」
サエ
「確かにこれは“普通”じゃないね…」
タカミナ
「2人共気を引き締めて行くっす!」

3人はパワーアップを果たしたナツミに、慎重に出た。
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