BAの章

□鉄道マニア
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シオリンは魔法陣を描くと、呪文のようなもの(?)を詠唱しだした。

シオリン
「めだかの学校は〜」
「川のなかまった〜」
ナッチ
「?」

詠唱は続く。

シオリン
「そっと覗いて見てごらん…」
ナッチ
「『めだかの学校』の歌…!?」

次の瞬間…

シオリン
「いけ…」
「『めだかのお遊戯』!!」

シオリンが締めを叫ぶと、魔法陣からめだか型モンスターの大群が召喚された。

めだか型モンスターの大群がナッチに放たれたると、めだかたちがナッチの身体にまとわりついた。

シオリン
「あなたの身体は封じました。」
「そろそろ降参して、私たちの“仲間”になったらどうです?」

だが、ナッチは…

ナッチ
「断るっち…」

即答でそう答えた。

シオリン
「なっ…」
「意外と強情ですね。」
ナッチ
「これくらいたいした事ないっち…」
「それに…」
「身体が封じられても私は魔法を使えるっち。」

そう言ってナッチは、めだかたちにまとられつかれながらも、呪文の詠唱(?)を唱えだした。

ナッチ
「東京、新宿、池袋、田端、上野…」
シオリン
「そ、その呪文はまさか…」
ナッチ
「フフフっ…」
「もう遅いっちよ。」
「いけ…」
「『山手線あたっく』!!」

次の瞬間…

どこからともなく『山手線』を模した巨大列車が現れると、列車はシオリンに向けて走りだされた。

シオリン
「イ、イヤ…」

山手線が最高スピードである時速90kmでシオリンを掛け引いた。

シオリンはHPが0にされるとその場へと倒れた。

ナッチ
「気絶したっちか…」
「やれやれ、しょうがない子っち。」

そう言ってナッチはシオリンに手を翳すと…

ナッチ
「『フェアリーヒール』!!」

妖精族に伝わる治癒魔法でシオリンのHPを回復させた。

シオリンが気絶から目を覚ますと…

シオリン
「私は…!?」
「そうか…」
「敗けたのか…」
ナッチ
「帰ったら仲間たちに伝えるっち…」
「“私はアンタたちの小悪行に手を貸すつもりはない”と…」

ナッチが断固として自らの意志をシオリンに言った。

だが、シオリンは…

シオリン
「分かりました…」
「今日の所は一旦手を引きましょう。」
「ですが…」
「次回は私も召喚魔法に磨きをかけて、お返事を楽しみにしておきます。」

そう言ってシオリンは転移魔法で帰還した。

ナッチ
「全く…」
「懲りないヤツっち…」

最後にナッチが重いため息をついた。
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