BAの章

□お尻シスターズ
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魔王による闇のパワーの異変にいち早く気付いた者がいた。

『変幻自在のエンターテイナー』ことコリンだった。

コリン
(魔王の勢力が増し始めた!?)
(急がねば…)

コリンは空間を切り裂くと、再びキタリエたちのもとを訪れた。

キタリエたちの部屋―

コリン
「失礼…」

空間を切り裂いてコリンがキタリエたちの前に姿を現した。

キタリエ
「うわっ…」
「びっくりした。」
「何だコリンさんじゃないですか!?」
「どうもお久し振りです。」
コリン
「フフっ…」
「3人共元気そうで何よりだな。」

そう言ってコリンがキタリエ、サッシー、ユイの3人を見て言った。

コリン
「どうやらこのギルドを拠点に着々と“48”の戦士たちが集まって来ているようだな。」
「それに…」
「ほう、『七竜の痣』を持つ者も3人揃ったか…」
サッシー
「えっ…」
「“3人も”って…」
「まだタカミナさんしか見つかってないですよ?」
キタリエ
「それなんだけど…」
「実はうちんとこのキャプテンのユキリンさんも『竜の痣』の持ち主だったんだ。」
サッシー
「えっ、そうだったんだ。」
ユイ
「それでもまだ2人だけやよ?」
「あと1人は一体!?」
キタリエ
「さあ…?」
コリン
「フフっ…」
「まあいい、それより…」
「魔王の勢力が徐々に増しつつある。」
「引き続き…」
「急いで“48人の戦士”と、『七竜の痣』を持つ者たちを集めるのよ。」

尻が痒いのかコリンが“左尻”をボリボリと掻きむしりなが言った。

一方その頃…

ギルド内にある大浴場では、同じ『チームB』同士であるユキリンとマユユが湯槽へと浸かっていた。

その時…

ユキリンがマユユの“右尻”にある竜のような痣に気付き言った。

ユキリン
「何か奇遇だね。」
「マユユのお尻にある竜のような痣…」
「私のお腹にある痣とそっくり。」
マユユ
「えっ、そうなの!?」
「さっきもそうだったんだけど…」
「よく“右のお尻”が痒くなるから気になってたんだけど…」
「私、お尻にユキリンと同じ痣があったんだ?」

この時…

ユキリンもマユユも自らの身体にある『竜の痣』の宿命を知らない。
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