BAの章

□週末Not diet
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コリンがユイの身体を見て言った。

コリン
「それと、もう1つ…」
「君に新たな“クエスト”を与える!」
ユイ
「えっ、私…」
「ですか?」
キタリエ
「良かったじゃん、ユイ。」
「コリンさんから直々に“クエスト”を頂けるなんて羨ましいよ。」
サッシー
「それで“クエスト”って…?」
コリン
「君…」
「前に『勇者の墓』で会った時よりも、少し太ったよね?」
ユイ
「えっ…!?」
キタリエ
「そう言われれば確かに太ったね。」
サッシー
「よく牛丼テイクアウトしてたしね。」
コリン
「太ったと言う事は“戦士”としての自覚の無さと、気が緩んでいる証拠…」
「そこで…」
「君には今度私が会う時までにダイエットしている事…」
「これが私からの君への“クエスト”よ!」

そう言ってコリンがユイに力強く指差した。

その指先からは“愛の鞭”すらも感じさせるほどだった。

ユイ
「そ、そんな難攻不落な“クエスト”を私に…!?」
「ありがとうございやす…」
「私、その“クエスト”…」
「必ずや成功させてみせやす…!!」

そしてユイもコリンからの“愛の鞭”を引き受けると、潔く“男気”を示した。

コリン
「その意気だ、頑張ってくれ。」
「それでは私はこれで…」

そう言ってコリンは空間を裂くと、3人の前から姿を消した。

キタリエ
「『変幻自在のエンターテイナー』…」
「何て“神出鬼没”な人なんだ…」

次の日ユイは“食”に関して詳しいシヅカの部屋を尋ねた。

そこでシヅカはユイの為に『いちごダイエット』、『焼き鳥ダイエット』、『魚ダイエット』の3種類を提案した。
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