BAの章

□いちご少女
1ページ/2ページ

シヅカはユイにまず第一にいちごで痩せるダイエットを提案した。

シヅカ
「いちごは果物のなかでも特にビタミンCがマジ豊富で…」
ユイ
「ふんふん…」

シヅカのいちごへのうんちくは続いた。

シヅカ
「他の野菜に比べて低カロリーでビタミンCを摂取できるので…」
「ダイエットにマジ向いてるっちゅう訳や。」
ユイ
「そ、そうなんですか…」
(?)
シヅカ
「ちゅう訳で…」
「いちご狩りに『フルーツスノウの森』へレッツゴーや!」
「と、その前に…」
「あそこの森には“例の”…」
「世界征服を企む子んとうが森を必要以上に荒らしているんや。」
「前に一度懲らしめはしたんやけどな…」
ユイ
「私の“仲間”だった子たちが未だ悪さをしているなんて…」
シヅカ
「そうやったね…」
「ユイは元々その子んとうの仲間やったもんね。」
「その子らもユイのようにいつか自分たちの過ちにマジ気付くとええね。」

そう言ってシヅカは暗い表情になってしまった“仲間思い”のユイを励ました。

シヅカ
「ちゅっても用心に越した事はあらへん。」
「誰か1人パーティーに誘って森に行こうや。」

2人は相談した結果…

シヅカの仲の良いメンバーであり、ユイと同じ『チームK』であるサエをパーティーに誘う事にした。

2人はサエを誘うと早速『フルーツスノウの森』へと向かった。

その頃『フルーツスノウの森』では…

やはり“世界征服を企む少女たち”が森を荒らしていた。

“世界征服を企む少女たち”のなかから魔王によって『チーム4』に選ばれたアンニンと…

アンニン
「今日は特に私の“大好きな”いちごが沢山採れたな…」
「今日の晩ご飯のデザートはいちご入りの“杏仁豆腐”で決まりだね。」
「それじゃそろそろ帰ろっか、マリア…?」

同じく『チーム4』に選ばれた『堕天使』マリアだった。

マリア
「分かった…」

だが…

マリアの採り籠にはフルーツなどではなく、大量のバッタが捕らえられていた。

アンニン
「って、マリア…」
「“フルーツ狩り”に来たのに何でバッタばっか捕まえてるのよ!?」
「それに…」
「誰がバッタなんか食べるって言うのよ?」
マリア
「バッタなら美味いぞ。」
「それに…」
「アンニンは食べ物の好き嫌いが多過ぎだ。」
「トマトときゅうり以外の野菜が嫌いとか…」
「もう少し栄養バランスを考えたほうがいい。」
アンニン
「確かに私は好き嫌い多いけど…」
「さすがにバッタ好きで食べる人間はいないよ?」
マリア
「まあ私はそもそも人間ではないからな…」
アンニン
「あっ…」
「そう言えばマリアって『堕天使』だったんだっけ!?」
「『天使族』って何でも食べちゃうんだね。」
「見た目は“長身”で“モデル体型”の“美少女”なのにね。」
マリア
「何を言っている…」
「アンニンだって“スタイル良くて”“美少女”だぞ?」
アンニン
「えっ…!?」
「そ、そうかな…」
「何かマリアにそう言われるとちょっと嬉しいかも…」

アンニンが照れていると…

マリア
「侵入者発見…」
アンニン
「えっ…」
「何、何っ!?」

アンニンが戸惑うなか、マリアが両手に天使の輪っかを模した戦輪を構えた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ