CKの章

□ごるふなでしこ
1ページ/2ページ

コマリに“置いていかれ”その場に取り残されたランランがワサミンに言った。

ランラン
「あなたさえいなければ…」
ワサミン
「えっ、私のせい!?」
ランラン
「こうなったらあなたを倒して、この会場もメチャクチャにしてやる!!」

そう言ってランランは1人“暴走”すると…

ランラン
「コマリの笑顔がもう一度見たいから…」
「すずらんパワー全開でいきます!!」

自らをパワーアップさせた。

“すずらんパワー全開”のランランが自らの拳に取り付けられた手弓から矢を撃ち放った。

だが狙ったのはワサミンではなく、全然違う岩壁だった。

ワサミン
「えっ、どこ狙ってるの!?」

だが…

矢は岩壁に当たると、ぶつかった反動で跳ね返り、結果ワサミンを襲った。

ワサミン
「何でそうなるの!?」

矢がワサミンの身体をかすめた。

ランラン
「名付けて…」
「『岩返し』。」
ワサミン
「『岩返し』って…」
「某ゴルフ漫画のパクり技じゃん。」

漫画が趣味のワサミンにとっては、ツッコミを入れずにはいられなかった。

ランラン
「“ゴルフ”をバカにしないでくれますか?」
「それならもう1つ見せてあげます。」

そう言って今度は大量の矢を上空へと撃ち放った。

ワサミン
「今度は何!?」

しばらくすると上空に放たれた大量の矢が、矢の雨となってワサミンを襲った。

ランラン
「名付けて…」
「『もず落とし』。」
ワサミン
「また某ゴルフ漫画のパクり技か。」
ランラン
「何と言ってくれても結構ですけど…」
「矢が刺さりまくって、まるで“落武者”みたいになってますよ。」

ランランが言ったとおり、ワサミンの姿は矢が刺さりまくって、まさしく“落武者”のような様となっていた。

出血も尋常ではなかった。

ランラン
「さあ、とどめです。」

再びランランが拳に取り付けられた手弓を構えた。

今度は岩壁や上空ではなく、ワサミン本人に向けてだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ