CKの章

□誕生日
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ランランがワサミンに向けて矢を放とうとした。

その時…

ほとんどの観客たちが逃げ去った会場席から、人のような気配がするのをランランが気付いた。

ランラン
「誰、そこにいるのは!?」

ランランは気配のするほうへと矢を構えた。

女の声
「しまった、バレちゃったか…」

矢を向けられて観客席から姿を現したのは、『のど自慢大会』を見に来ていた『チームA』のラブタンだった。

ランラン
「何者!?」

だがランランが問うより早くワサミンが…

ワサミン
「ってか、かわいい!?」

女の子の趣味が“ロリコン”であるワサミンが、矢の痛みを忘れる程ラブタンに対し興味を示した。

ラブタン
「べ、別に…」
「誉めたって嬉しくないんだから!!」

ラブタンの“ツンデレ”に対し、更にワサミンは…

ワサミン
「ってか、いくつなんですか!?」

ラブタンの年齢が気になるようだった。

ラブタン
「えっ、私!?」
「私は…」
「アキバ暦1994年12月8日生まれの“17歳”よ。」
「それが何か?」

生年月日まで詳しく教えてくれた。

ランラン
「えっ…」
「その“かわいさ”で私よりも1つ年上!?」

ワサミンが驚くさなか、今度はランランが反応を示した。

ランラン
(私と全く同じ生年月日…!?)

ランランはラブタンと生年月日が全く同じだった事に驚くと、1年前の誕生日の事を思い出した。
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