CKの章

□涙サプライズ!
1ページ/2ページ

一年前、ランランの誕生日―

今日はランランの誕生日だと言うのに相変わらず両親は仕事の為、不在だった。

ランラン
(今年も“ひとりぼっち”か…)

ランランは1人寂しく公園で“1人ゴルフ”をしていた。

その時…

コマリ
「ランラン!!」
ランラン
「コマリ…?」

コマリがランランの涙に気付く。

コマリ
「ランラン…」
「もしかして…」
「泣いてた?」
ランラン
「な、何でもないよ…」

そう言ってランランは涙を拭って誤魔化してみせた。

そんなランランにコマリは、強引にランランの手を引っ張った。

コマリ
「行こ!」
ランラン
「“行く”って…」
「どこに?」
コマリ
「“みんな”の所よ。」

コマリはあまり乗り気ではないランランを無理矢理自分たちのアジトへと招いた。

コマリ
「みんな、連れてきたよ!」
ハルゥ
「来たね、ランラン…」

ハルゥら幹部格の『ミニスカート』を中心に、メンバーたちがランランを囲った。

その時…

ランランの後ろから、同じく『ミニスカート』のナンが、ランランの身体を押さえつけた。

ランラン
「ちょ、ちょっと…」
「一体何の真似よ、ナンちゃん!?」
ナン
「私たちはもうランランとは絶交だぴょん。」

ナンがそう言うと、ハルゥは持っていた銃槍をランランへと向けた。

ランラン
「ハルゥ!?」
ハルゥ
「そう言う事よ。」
「死んで、ランラン…」
ランラン
「そ、そんな…」
ミユミユ
(ドキドキ…)

次の瞬間…

ついにハルゥの銃口から銃弾(?)が放たれた。

だが銃口から撃ち出されたものは銃弾ではなく、パーティー用のクラッカーだった。

ランラン
「えっ!?」
ナン
「嘘ぴょん!!」
ランラン
「一体何がどうなってるの!?」
ハルゥ
「お誕生日おめでとう、ランラン!!」
ランラン
「みんな…」
「私の誕生日覚えててくれたんだ。」
ミユミユ
「当たり前じゃない。」
「私たちはもう“仲間”…」
「でしょ!?」

そう…

これらは仲間たちが用意した、ランランへの“サプライズ”だった。

ランランの目から再び“涙”が溢れ落ちた。

だが今度は嬉しさの“涙”だ。

このあとみんなから巨大ケーキを用意されるが、運んできたナァナの“おっちょこちょい”が発動し、ケーキもろとも転び落ちようとするが…

間一髪ワカニャンが自らの巨大皿でそれを受け止めた。

ランラン
(良かった、私の大好物のケーキ…)

などとランランが昔の事を思い出し、我に返ると…

ランラン
「あれ?」
「いない…」

ラブタンは重症のワサミンを連れて控え室のほうへと入っていった。

ランラン
「って…」
「逃がさないよ!」

ランランも逃げる2人を追い掛けた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ