CKの章
□らぶたんを探せ!
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ランランは逃げたラブタンとワサミンを更に追った。
辿り着いた先は一室への扉だった。
ランランは扉を開けるとそこは一畳半ほどの小部屋だった。
だがそこにはラブタンとワサミンの姿はなかった。
かと言って他に逃げるような所もないので、どうやら2人はこの部屋のどこかに隠れているとランランは判断した。
ランラン
(“鬼ごっこ”の次は“かくれんぼ”ですか…)
(でも絶対に見つけます。)
ランランは部屋を見渡すと、2人が隠れていそうな場所を絞った。
こたつ、タンス、トイレ、風呂場、そしてカーテンの五箇所だ。
ランランがまず最初に調べたのは一番怪しいと思われるこたつだった。
ランランが恐る恐るこたつのカバーを捲る。
だが2人がそこに隠れている事はなかった。
次に二番目に怪しいと思ったタンスを開けてみた。
だがそこも外れだった。
続いてトイレ、風呂場の順に調べた。
トイレに関しては、まさかとは思ったが念の為蓋を開けてみたが、さすがにそれはなかった。
風呂場は隠れるような場所がなく、使いかけの“シャンプー”が無造作に置いてあるだけだった。
最後に部屋奥の“カーテン”を調べようとした、その時…
突然ランランの前を“カーテン”がぐるぐると纏わりついた。
ランラン
「きゃっ…」
あまりの出来事にランランは視界を奪われ気付くと、“カーテン”によってぐるぐる巻きにされていた。
ラブタン
「やった、『ぐるぐるカーテン』大成功!」
ワサミン
「すごいです、ラブタン!」
ランラン
「か、身体が動かない…」
「一体どうなってるの!?」
ラブタンは以前とある方法で習得した『ぐるぐるカーテン』と言う技をランランに仕掛けたのだった。
『ぐるぐるカーテン』とはカーテンを相手に巻きつけて身動きを封じてしまうカーテンあっての必殺技で、ラブタンはこの技を習得した経緯をランランとワサミンに一方的に語りだした。