CKの章

□ニセまゆゆ現る
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ラブタンがギルド『AKB』のメンバーになって、まだ間もない頃―

ギルドにとある大富豪からこんな依頼が届いた。

怪盗マユユから家宝『大声ダイヤモンド』を守ってください。

そして出来る事なら二度と悪さ出来ないよう退治願います。

これに対し眉を傾げたギルドのリーダー・タカミナはマユユ張本人を呼び出した。

タカミナ
「ちょっとマユユ…」
「任務以外での盗賊行為は御法度っすよ。」
「それで君を退治してほしいとの依頼が来てるっす。」

だが、マユユは…

マユユ
「えっ…」
「私はそんな事しないお。」
「少なくともこのギルドに入ってからは…」

、とシラを切る訳でもなく、真面目にそう答えた。

タカミナ
「それじゃこれは一体!?」

タカミナが首を傾げていると、ちょうど任務からサッシーが戻ってきた。

サッシー
「どうしたんですか、2人して?」
タカミナ
「あっ、サッシー…」
「実は…」

タカミナがサッシーに現状を説明した。

サッシー
「それってもしかして…」
「マユユの名を騙る“ニセモノ”なんじゃね!?」
タカミナ
「なるほど…」
「それは一理あるかもっすね。」
サッシー
「それじゃ私とマユユ張本人で、その“ニセモノ”退治行きましょうか?」
タカミナ
「でも大丈夫っすか、サッシー?」
サッシー
「大丈夫っしょ…」
「どうせたかが“ニセモノ”っしょ!?」
「軽く捻り潰してきますよ。」
「それに…」
「チームは違うけどマユユとはもっと仲良くなりたいって思ってたんだ。」
タカミナ
「それはいい事っすね。」
「マユユもそれでいいっすか?」
マユユ
「うん。」
「私もサッシーともっと仲良くなりたい。」
「よろしくだお、サッシー。」

そう言って2人は握手を交わすと、“ニセモノ”退治への準備に取り掛かった。
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