CKの章

□ミューズの鏡
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“偽マユユ”退治に出発しようとするサッシーとマユユをタカミナが引き止めた。

タカミナ
「ちょっと待つっす!」
マユユ
「?」
タカミナ
「サッシーこれ持っていくといいっす。」

そう言ってタカミナがサッシーに手渡したのは、1枚の鏡だった。

サッシー
「この鏡は?」
タカミナ
「その鏡は『ミューズの鏡』と言って、ギルドに代々伝わる『三種の神器』のうちの1つっす。」

そう言ってタカミナは鏡の説明を続けた。

タカミナ
「その『ミューズの鏡』は9人の女神の力を宿した万能魔法鏡で…」
「盾のように使って魔法を反射させたり…」
「写したものの真実を暴く事もできるっす。」
サッシー
「まさに万能、凄いですね?」
「それじゃこの鏡を使って“偽マユユ”の正体を暴いてやりますよ。」

そう言ってサッシーは意気込んでみせると、今度はマユユが残りの『三種の神器』の事に興味を持ちタカミナに聞いた。

マユユ
「『三種の神器』って事はあと2つあるって事?」
タカミナ
「残りの2つは…」
「装備した者の人格を支配する刀…」
「『妖刀・光宗』と…」
「あと1つは…」
「………」
マユユ
「?」
タカミナ
「ごめん、忘れたっす。」
サッシー
「“忘れた”って…」
「ってかそれに、その“妖刀なんちゃら”って…」
「メチャクチャ物騒な刀じゃないですか?」
タカミナ
「『妖刀・光宗』は19年程前に、何者かによって盗まれて今は無いっす。」
サッシー
「そ、それじゃ…」
「今もその“妖刀”の所持者が“血”を求めてさすらってるって事ですか!?」
タカミナ
「まあ、そう言う事になるっすね。」
サッシー
「怖っ!!」

そう言ってブルブルと震えるサッシーにマユユがつついて言った。

マユユ
「サッシー今は私たちに出来る事をしよ?」
サッシー
「マユユ…」
「うん、そうだね。」
マユユ
「それじゃ“ニセモノ”退治に“レッツゴー”だお!!」

取り敢えず“妖刀”の事は置いておいて、2人は“偽マユユ”退治へと出発した。
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