CKの章

□西瓜BABY
1ページ/2ページ

サッシーのまさかのオオイタ出身宣言に対し、セイタンは言った。

セイタン
「くっ…」
「ほんならこれはどうや?」

そう言ってセイタンは懐から再びカボスを取り出すと、今度はそれをサッシーへと投げつけた。

セイタン
「『カボス爆弾』!!」

セイタンがサッシーへと投げつけたのは、カボスの形を模した携帯型爆弾だった。

次の瞬間、サッシーはカボス爆弾の爆風に巻き込まれた。

爆風からはほんのりカボスの程よい香りが充満した。

しばしのあと、カボス爆弾の爆風と香りが治まると、サッシーは余裕の表情でそこに立っていた。

サッシーの左手には、タカミナから貰った『三種の神器』の1つ…

『ミューズの鏡』が掲げられていた。

どうやらサッシーは鏡の守備力により、さほどダメージを受けなかったようだ。

セイタン
「そ、そんなアホな…」
「『カボス爆弾』をくらって生きているやと!?」
サッシー
「私の前ではあらゆる攻撃も無力よ。」
「この『ミューズの鏡』がある限りね。」
「今度は私の番ね。」

そう言って今度はサッシーが、自らのバッグからあるものを取り出した。

セイタン
「まさかアンタはんも『カボス爆弾』を持っちょるちゅうんじゃないやろな!?」
サッシー
「カボス?」
「違うよ、私のはもっと大きい…」
「アキバ歴2012年5月30日に新発売された新型ボム…」
「『スイカ爆弾』よ!」

そう言ってサッシーがバッグから取り出したのは、カボスよりも3倍は大きいかと思われるスイカ型のカラフルな爆弾だった。

サッシー
「くらえ!」

そしてそれをボーリングの玉のようにセイタンに投げつけた。

セイタン
「こ、こっち来るな…!!」

『スイカ爆弾』は見事セイタンにストライクすると、ド派手な真っ赤な煙と共に爆発された。

爆風が治まるとセイタンは種まみれとなって、そこに倒れていた。

セイタン
「そ、そんな…」
「うちがこんな“田舎モン”に負けるなんて…」
サッシー
「“田舎モン”って…」
「自分も一緒の『オオイタ』出身でしょうが!」
セイタン
「『オオイタ』は田舎やあらへん。」
「『オオイタ』最高…」
「ぐふっ…」

セイタンが完全に倒れると、マユユもセイラに勝っていた。

セイラ
「そ、そんな…」
「私の“長身”と“柔軟”を活かした“バレエ”と“格闘”をミックスした戦闘術が全く歯が立たないなんて…」
「それに…」
「セイタンの強烈な『オオイタ』キャラと、この“ニセモノ”の強さのお陰によって、私の唯一(?)の見せ場が…」
「ぐふっ…」

最後にセイラがブツブツと自らを猛アピール(?)しながら、無念そうに倒れた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ