CKの章

□乃木坂46
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偽マユユは2人の子分が倒されたのを目の当たりにした。

偽マユユ
「そ、そんなまさか…」
(いくら本物の“怪盗マユユ”とは言え…)
「強豪で知られる『ノギザカ46』をいとも容易く倒してしまうなんて…」
マユユ
「『ノギザカ46』だって!?」
サッシー
「知ってるの、マユユ?」
マユユ
「『ノギザカ46』と言えば、最近“赤マル急上昇中”の無頼派集団だお。」
サッシー
「無頼派集団?」
マユユ
「まあ簡単に言えば何でも有りのチンピラグループだお。」
サッシー
「ってか、“46”ってからには…」
「こんなのがあと46人もいるって言うの?」
「それはさすがに勘弁っしょ!?」
マユユ
「グループ名は“46”だけど、実際には今の所30人台くらいって聞いてるお。」
サッシー
「それでも30人台くらいはいるのね!?」
「“ニセモノ”に仲間呼ばれてそんな大人数相手にしてたらキリないよ。」
「早いとこ“ニセモノ”をとっちめて正体暴こう!」
マユユ
「分かったお。」
偽マユユ
(ガ〜ン、ピンチ…!!)

だが、その時…

タイミング悪く(偽マユユにとってはタイミング良く)、奥のほうから騒ぎを聞きつけた『ノギザカ46』メンバーがそこに駆け付けた。

マイペース少女のミナミと、お嬢様育ちのイクの2人だ。

ミナミ
「2人共、大丈夫!?」
イク
「ってか、マユユさんが2人!?」

やはりこの2人も“本物”と“ニセモノ”を目の当たりにすると困惑した。

だが偽マユユは先程同様、先手を打った。

偽マユユ
「コイツは私の名を騙る“ニセモノ”よ。」
「コイツがセイタンとセっちゃんを…!」
ミナミ
「よくもセイタンとセっちゃんを…」
「許さないんだから、“ニセモノ”!!」
イク
「ってか“ニセモノ”なんかにやられるなんて2人共、だらしないどん…」
「しょうがない見せてあげるどん。」
「『七福神』のちからを…!」

ミナミとイクは“ニセモノ”の言葉をあっさりと信用すると、自分たちを『七福神』と名乗り、倒された2人とは違うと言わんばかりに、自らの“力”を誇示した。

サッシー
「何、『七福神』って!?」
マユユ
「『ノギザカ46』のなかで特に“力”のある者に与えられる称号のようなもので、自らを“神”と名乗れるんだお。」
サッシー
「“神”!?」
「ってか『七福神』てからには、その“神”クラスがあと5人もいるの!?」
マユユ
「まあ、そう言う事になるお。」

サッシーはマユユの敵勢情報を聞いて、これ以上『ノギザカ46』メンバーや『七福神』が現れない事を祈りつつ、早いとこ決着をつけようと思い知らされたのだった。
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