CKの章

□マヨラー
1ページ/2ページ

マイヤンが言った。

マイヤン
「まだ終わりじゃないよ。」

そう言ってマイヤンは懐から1本のマヨネーズの入ったチューブを取り出した。

サッシー
「マヨネーズ!?」
カナリン
「で、出たー、マイヤンのパワーの源…」
「マヨネーズ!!」

マイヤンはマヨネーズのキャップを無造作に開けると、一気にそれを飲み干した。

マイヤン
「『まいやんパワー全開!!』」

更にマイヤンは懐から先ほどのものよりも一際大きなマヨネーズの入ったチューブを取り出すと、今度はそれをサッシーへと向けた。

サッシー
「!?」
マイヤン
「くらえっ!!」

マイヤンがチューブに入ったマヨネーズをサッシーへと勢いよく発射させた。

カナリン
「出た、マイヤンの必殺技その2…」
「『マヨビーム』!!」

こんなのを喰らった日には、全身マヨネーズだらけになってしまう。

サッシーはそれだけは避けるべく、再び『ミューズの鏡』を構えた。

サッシー
「『ミューズの鏡』よ…」
「お願い!!」

サッシーはそれを『ミューズの鏡』で防ぐと、鏡が光りだし『マヨビーム』を反射させた。

反射された『マヨビーム』は、そのままマイヤンの所へと戻った。

カナリン
「ばカナ…」
「マイヤンの『マヨビーム』を跳ね返した!?」
マイヤン
「うぼはっ…」

マイヤンは大量のマヨネーズを浴びると、その場へと倒れた。

だがマイヤンの顔は大好物であるマヨネーズを全身で浴びれて、幸せそうな逝き顔だったと言う…

一部始終を見届けたレイカがマイヤンの元へと駆けつけた。

レイカ
「よくもマイヤンを…」
「“次峰”は私…」
「レイカが相手になります!」

そう言ってレイカは着物の袖口から種のようなものを取り出すと、それを念じるように握り締めた。

すると種はみるみる成長し、一降りの“いばら”と化した。

“いばら”には無数の棘が生え、見ているだけでも痛々しかった。

カナリン
「出た…」
「レイカの“バラのムチ”!!」
サッシー
「ムチになった!?」
カナリン
「どうだ、凄いでしょ!?」
「レイカは植物を自在に操る“華道魔法”の使い手なんだ。」

レイカは薔薇の鞭を握り締めると、じわじわとサッシーを追い詰めた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ