CKの章
□北海道の地吹雪
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ユウキがワサミンの格好を見て言った。
ユウキ
「フン、そんな丸腰で一体何ができるって言うのさ?」
「あなたがその気なら返り討ちにしたげる!」
「くらえ…」
「『北海道の地吹雪』!!」
そう言ってユウキが呪文を詠唱すると、ワサミンの足下から吹雪が巻き起こった。
ユウキ
「そのまま凍っちゃえ!!」
ワサミン
「!?」
ワサミンの身体は吹雪により、みるみる凍り尽くされようとしていた。
ユウキ
「フフフ、驚いたか…」
「私は“北海道の吹雪”を操る氷使い。」
だが…
ワサミンは余裕な表情でこう言った。
ワサミン
「残念…」
「私は仕事柄(演歌歌手)、“雪”とか“雨”とか相性がいいんだよね。」
ユウキ
「何だと!?」
そう言ってワサミンは凍りついた身体を自らの武器と化した。
そして凍りついた“拳”で、ユウキにパワフルパンチした。
ユウキ
「痛っ…」
「&冷たっ!!」
ワサミン
「演歌の基本は“拳”(小節)ってね。」
そう言ってワサミンは自らの“拳”を見せた。
ユウキ
「くそ、覚えてな…」
そう言ってユウキは連絡船のチケットを落として、一目散へと走っていった。
ワサミンはユウキが落としていったチケットを取り戻すと、再び連絡船への道を急いだ。