夢想

□一体何なんだよ!
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俺、南雲晴矢。恋する中学生。
…何だその目、悪いのかよ。

まぁ、俺が好きな奴の名前は名無し。大人びた奴だ。



新しい学期のクラス替えで、ようやく同じクラスになれたんだ。
席はまぁまぁ近い。

でも…あっちは俺の事、知らないんだろうな。俺の一方的な片思いだし。
…あいつの特別な存在になってみてぇ。



新しいクラスには涼野も居た。
しかもあいつ、名無しの隣だ。席替われこのやろう。

最初の内は涼野に用があるように近かづいて、名無しの方を見ていた。…だから何だその目。



暫くすると、涼野がある情報を手に入れて来た。



「どうやら、名無しは君を怖がっている」



…何だとぉぉお!?
特別な存在になりたいとは思ったけどよ、まさか恐怖の対象とはぁぁあ!!

俺が悶絶していると、涼野がこう言ってきた。



「後、名無しはいつも笑顔で優しい人が好きらしい」



…それは知らなかった!
つまり俺も、いつも笑顔で居れば好感度がアップ!?
よし、早速明日から笑顔で過ごすぞ!



という訳で、今日は笑顔で過ごしてみた。
先公の手伝いとかもした。不本意だったけどな。



翌日、また涼野が情報を持って来た。



「名無しは昨日の君を、気持ち悪いと言っていた」



あっ駄目、俺もう立ち直れない。
っていうか何で涼野はそんなに名無しと仲良くなってんだ?こっちなんて怖がられてんだぞ。

…いや、そもそも何で名無しは俺の事を怖がっているんだ?

それが気になった俺は、涼野に聞いて貰えるよう頼んだ。



また翌日。涼野が聞いて来てくれた。



「名無しが言うには、君を見ると心臓がドキドキするらしい。だから何かされたんじゃないか、と思っているようだ」



…まぁ、ずっと見てっからな。
それが気持ち悪かったのか、教えてくれ名無し。

つーか涼野。こっち見てニヤニヤすんな。そんなに俺が嫌われて嬉しいのか。

取り敢えず明日、名無しに話しかけたいと思う。



翌日。



「なぁ名無し…」

『な、なな南雲君っ!?』ガタッ



何か逃げられた。そんなに俺が怖いのか。



一体何なんだよ!



(どうしよう…やっちゃった)
(どうしたんだ名無し)
(やっぱり私…南雲君のこと怖いんだ)
(……)









はい、ダラダラと長文すみません!
まぁー、涼野は気づいているんですよね。
一途な南雲に乾杯。

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