詩
□逆の錠
1ページ/2ページ
僕と君は
性別が違う
高さが違う
重さが違う
形も違う
正反対。
僕はうれしくて 君は悲しい
僕には遠くて 君には近い
暖かくて、冷たくて、
ぬるい感覚。
僕らは反対僕らは逆
白くない 黒くない
見えない
聞こえない
触れられない・・・・・
一緒になれない
混ざり合えない
それでも僕らは出会いました
この無限にある可能と不可能の世界で
たった二人の人間が
ここでめぐり合った
正反対の僕らが
この星の真ん中で
聞こえない歓喜の声を上げ
手を握り合った
僕たちは反対 僕たちは逆
それでも
生命だ 人間だ
自由に動く
『心』がある
ひとつが同じ気持ちなら
きっと大丈夫
もし、出会えてなくとも
「この 声が 届きますように 」
「この 手が 握れますように 」
星に願おう