ぷよ小説2

□ゼロセンチ。
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―――いつから好きだったのかなんてもう覚えてないくらい一緒にいる。


「ささきまぐろくんー!!聞いて下さいよ!!」


同級生で僕の幼なじみのりんごちゃんは毎日僕のところにやってくる。


「どうしたの?りんごちゃん。」


もう日課を通り越してそれが当たり前。


「今日部活でりすくま先輩が新しい実験に挑戦するんだって!!楽しみだよねー!!」


「そうなんだ…。」


「うんっ!次こそは成功することを願って私たちもお手伝いしなきゃですね!」


そう言って笑うりんごちゃんを見るとなんだか胸の奥に黒い感情がちらつく。


りす先輩の話をするときのりんごちゃんが、本当に嬉しそうだったから。


「…りんごちゃん。」


「ん?」


「好きだよ。」


「え」


「りんごちゃんは?」


りんごちゃんは一瞬固まったような表情をしたけど、すぐにへらっと笑って。


「もちろん私もささきまぐろくんが大好きだよ!」


そう言った。


あーあ、こりゃあ全然わかってないね。


「…ありがとう。」


「?いえいえどういたしまして!!」


そう言ってニコニコ笑う彼女を見て思った。


さて、どうやって埋めてくれようか、例えようのないこの距離を。



end
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