ぷよ小説2

□きっかけ作ります!
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先日、プリンプ魔導学校に新しい先生がやってきた。


体術の先生で深い青色の髪を波打った、とても綺麗な人で。


ラフィーナは自分の将来の理想像を目の前にしてすぐさま弟子入りを希望した…。




「ラフィーナ、最近上の空ねえ。」


格闘女王ことルルー先生が私の顔を覗きこんだ。


「ルルー先生…、いえ、なんでもありませんわ!続きをお願いします!!」


『ふう…ラフィーナの意地っ張りにも困ったものね…。』


ルルーがふう、と息を吐く。


ラフィーナの悩みは多分あの眼鏡少年のことに間違いないだろう。


それでいて稽古も全く身になっていない。


なんとかしてあげたいが当のラフィーナがこんなのではどうしようもないだろう。


『でもここでなんとかしてあげるのが師匠の役割ってもんでしょ!』


「ねえ、ラフィーナ。今日は稽古はお休みしましょ?」


思いがけないルルーの発言にラフィーナが驚いた顔で振り向く。


「ほら、たまには体術意外のことに触れて精神を研ぎ澄ますのも修行の一環なのよ!さあ決まったら早く準備して!」


ルルーのいうことに逆らうラフィーナではないので少し不思議に思いながらも彼女の言うとおりにすることにした。


「うーん、いい天気ね〜♪」


「はあ…、で、ルルー先生…どこに行きますの?」


「ふふ、行ってみれば分かるわよ♪」


そして二人が着いた先は…。


「ここって…。」


「そう!クルークの家よ!」


ラフィーナの表情が険しくなる。


「一体…ここになんの…。」


わなわなと震えだしそうなラフィーナにルルーは言った。


「…これも修行よ。さあ中に入って勉強を教えてもらいなさい。話はつけてあるから。」


そう耳打ちするとラフィーナはしぶしぶクルークの家の玄関に向かう。


「ルルー先生のいうことでしたら…仕方ありませんわ…。」


そう言ってラフィーナがドアに手をかける。


「ラフィーナ、喧嘩したんなら早めに仲直りしちゃいなさい!」


「!なんで知ってるんですか…?」


ラフィーナが大きな目を見開いた。


「あなたたちを見てればわかるわよ、さ、早く行きなさい、あの子も待ってるから…!」


そう言ってルルーはラフィーナにウィンクしその場をあとにする。


「ルルー先生ったら…!!」
ラフィーナは深呼吸してベルを鳴らした。


「待ってるだなんて…待ってるくらいなら自分からきやがれですわ!」


そうつぶやいた途端にドアが開いた。


欲しかったのはささいなきっかけ。


end
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