ぷよリレー小説
□第七章 魔女の住処
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「くそっ…もぬけの殻か…。」
ウィッチの家までたどり着いた一同は肩を落とした。
ウィッチの家までサタンにつかまり飛んできたアルルとラグナスだったが、家の中には誰もおらず、紙切れが一枚落ちていた。
「なんだこれ…。」
アルルが紙切れをひょいと拾い上げた。
「!これは…!!」
紙にはこう書かれていた。
『おばかなトリオさんへ。
こんなところを探してもシェゾさんはいやしませんわよ。
あなたがたがそうこうしてる間に私はシェゾさんのお洋服を頂いてしまいますわ★
諦めておうちに帰ることをお勧めいたしますわ。
ウィッチ。』
「くっそぉ〜!ウィッチめ…!!謀られたかあ…!」
ラグナスが怒りを露わにする。
「…シェゾ…。」
「アルル…、気をしっかり持つんだ!まだ手遅れというわけじゃないだろ!」
ラグナスが放心したアルルの肩に手を置き揺さぶった。
「ラグナス…、でも…全然手がかりもないのにどうやって…。」
アルルの目にうっすら涙が浮かぶ。
「…この家に何かあるかもしれない…!希望を捨てるな!それに俺がいるだろ!」
「ラグナス…!!」
がしっと腕を組む二人を疲れきったサタンがうつろな瞳で見つめていた。
「…ウィッチなら…多分あそこにいるんじゃないだろうか…。」
「サタン!何か知ってるの?」
「さあな…、アルルお前が私と魔導ランドでデートしてくれるんなら教えてやってもい」
「この期におよんでまだそんなことを言うのはこの口かい…?」
イラついたアルルがサタンの顎をがしりと掴む。
掴まれたサタンは焦りつつもちょっと嬉しそうな表情を浮かべている…。
「あ、アルル…!そんなポイズンなお前も良い…!」
「つべこべ言ってないでさっさと吐けよ、このトナカイが!!」
「アルル…、シェゾがさらわれてから性格が歪みまくってるけど大丈夫なのか…?」
一人ダラダラと冷や汗を流すラグナス。
「あっ!!言います!!言います!!」
サタンがやや嬉しそうにアルルに向かって言った。
そんなサタンを見てラグナスは軽く後ずさりする。
「ふん、最初からそうすればいいんだよ。で、ウィッチはどこ?」
「ウィッチはっ…!」
「ウィッチは?」
二人とも唾を飲み込む。
どっかーーーん!!!
その瞬間、すさまじい爆発音が三人を包み込んだのだった。
「!!!」
そして煙がひいたあと、ある人物が現れた…!
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