ぷよ小説

□気になるあのこ
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最近、虫よりも僕の視界にちらつくものがある。


大きな赤い帽子。


肩よりちょっと上の金色の髪。


いつからだろう。


君のことがこんなにも気になる。


「シグー!!おはよー!宿題やってきたー?」


アミティはいつでも元気だ。


つねにローテンションに見える僕とは反対だ。


「うん、やってきたよ。アミティは?」


「うん…あのねー、一問だけわからないところが…。」


「どこ?見せて。」


アミティのノートを借り、問題へと目を移す。


「ああー…これはー…この式を使って…。」


「うんうん!」


真剣になって前のめりになるアミティ。


とても顔が近くなる。


何だろう、ドキドキする。


「…でこうなっておわり。」


鉛筆を走らせながら僕はあまりアミティをみないように説明を終えた。


「ありがとう、シグー!とってもわかりやすかった!」


「どういたしましてー。虫のことならもっと詳しくおしえてあげられるけど。」


「あははっ、じゃあこんど一緒に虫とりにでもいこうか!そのとき色々教えて!」


ニコニコと屈託のなく笑うアミティに僕はすぐにこくんと頷いた。


「じゃあ、約束だね!」


「うん、うんーうそついたらはりせんぼんー。」


「うそつかないよ!絶対行く!」


このドキドキの答えは、もう少ししたら分かる気がするから。


だからアミティ。それまで僕と一緒にいてくれる?





end
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