ぷよ小説

□独占欲?
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アルルがラグナスと楽しそうに話している。


ラグナスはラグナスでなんだがへらへらしているし…。


見ていて何だかこそばゆいと同時に、何だかむかむかするような気がしてきた。


昨日何か食い過ぎたか…?


昨日食ったものたちを思い浮かべるが特に当たりそうなものは食ってない。


おかしいな…。


「シェゾー!ラグナスとパキスタカレー食べにいこうって話してるんだけど一緒に行かない?」


アルルが駆け寄ってきて言った。


あーむかむかする…。


こいつはなんでこんなに嬉しそうなんだ?


俺といるときは憎まれ口ばかり叩いてるじゃないか…。


あんな自然な顔で笑ったりしたか?


…あれ?


「どうしたの、シェゾ。」


アルルに呼ばれ、はっとする。


「ああ…今日は胃の調子が悪そうだからやめておく…。」


「え、シェゾが…?」


「何だその目は…?俺だって人間だぞ。」


「…大丈夫?」


「ああ…。」


なんだよ急にしおらしくなりやがって。


「…じゃあ僕、今日カレーやめる。」


「は?」


「ラグナスには悪いけど…シェゾが苦しんでいるときにのうのうとカレーなんて…。」


「食べてたら恨まれそう…。」


ラグナスが横からひょいっと現れた。


「ラグナス!」


「どういう意味だ、貴様…!」


「まんまの意味だけどー…ねえアルルー?」


ラグナスがアルルの肩に手を置いてにっこり笑った。


まただ。


このむかつきの原因は、まさか。


「ごめんね…ラグナス…また今度みんなで一緒に行こう。」


「あっいいよ。きにしないでよ。シェゾのことよろしく頼むよ、アルル。」


「えっ…あ〜…うんっ!!ありがとう。ラグナス!」


ラグナスがひらひらと手を振りながら去っていく。


なんであいつによろしく頼まれなきゃならんのだ…。


「シェゾ、おうち帰って胃薬飲もう。僕消化にいいご飯作るから…。」


「何もそこまでしなくて大丈夫だぞ、ちょっとだけだから…。」


なんだかだんだんこのむかつきは胃薬なんかで治まるものではないんじゃないかと気付きはじめた。


なぜなら、こいつといるとさっきのむかつきが消えてしまったからだ。
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