極上生徒会部屋
□誓い
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「…会長、次の会議は…、……ん?」
心なしか、いつもより体が重たい気がする。
一体、私はどうしてしまったと言うのか?
「奈々穂?…顔が赤いみたいだけど…」
奏は額をくっつけてくる。
駄目だ。
こんなに近いと余計に───。
「奈々穂、少し熱っぽいわ」
「…へ、平気だから…」
「でも、これじゃ話し合いどころじゃ…」
あれ?
なんだか視界がぼやけて…
「ごめん、奏…やっぱり……」
そこで、私の意識は途切れてしまった。
* * *
「奈々穂!!」
私はよろけた奈々穂の体を支え、ソファに寝かせた。
「…風邪、かしら」
何故か、無駄な不安がよぎる。
胸が痛む。
「無理…してるの?奈々穂…」
私は心配で仕方なくなる。
ただの風邪だろう、と安心すればいい。
解っているのに、できない。
「大切だから…ね…」
心配してしまうものなのだ。
些細なことで、彼女を失ってしまったら───、
そう考えてしまう度、凄まじい恐怖に襲われる。
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