企画
□分かってしまえば
1ページ/3ページ
はぁ。。
今日何度目かのため息をつく。
珠「玲奈ちゃん、ため息つくと幸せが逃げちゃうよ?」
「珠理奈。。ごめん」
年下の珠理奈にさえ心配されてしまうくらいだ。
珠「あぁ。このブログ見たからため息ついちゃったんだね」
「うん」
そう、ため息の原因はこれだ。
珠「名無しさんちゃんみんなにもてるからね」
「そうなんだよね」
私の恋人名無しさん名無しさんは、身長はAKBさんでは一番高くて、イケメンガールで有名な宮澤さんにならぶ顔立ち。
宮澤さんが爽やかなのに対して名無しさんは、少しだけだるそうな雰囲気をしている。
まずモテないわけがない。
だるそうなのは雰囲気だけ、実際に話してみると明るくて、面白い人だったりする。
そのギャップがうけるみたい。
「今日は前田さんか」
珠「前田さんも満更じゃなさそうだよね」
珠理奈に悪気はないと思うけど、今の私には痛恨の一撃だ。
でも、確かに抱きつかれてる前田さんは嬉しそうだ。
後ろで、たかみなさんがすごいショック受けてるのも気にしないくらだ。
こうやって、いつも誰かのブログに
名無しさんは映る。
しかも、何故か抱きついてのばっかり。
珠「よしよし」
「急にどうしたの?」
頭ずっとなでる珠理奈。
珠「だって、すっごく寂しそうな顔してるんだもん」
「ありがと」
笑って返してみるけど、それでも心配そうな珠理奈。
これじゃ、どっちが年上かわかんないね。
あぁ。名無しさんに会いたいよ。
私もその腕でギュッて抱きしめられたい。
名無しさんの優しい声で好きだよって言ってほしい。
早く会わなきゃ私が壊れちゃいそうだ。
珠「玲奈ちゃん!メロンパン差し入れにあったよ!!」
私を元気づけそうと頑張る珠理奈。
これ以上落ち込むと珠理奈に申し訳ない。
よし!松井玲奈頑張ります!!!
「本当だ!!それにこれ、私が好きな奴!!」
珠「よかったね!!」
「うん!珠理奈ありがとう!!」
珠「へへ♪」
美味しい♪って喜んでるところへ、楽屋のドアを開けてマネージャーさんがやってきた。
マ「玲奈、珠理奈ちょっと」
「「はい」」
マ「二人は来週AKB〇NGO!の収録に行ってもう」
「本当ですか!!」
思わず大声できいてしまった。
マ「あ、、あぁ。」
「AKBさんからは、どなたが出られるんですか?」
マ「えーと、篠田と前田、渡辺、横山、指原高橋、、、、名無しさんもみたいだな。後は、、ごめん。忘れた」
珠「玲奈ちゃん!!」
嬉しすぎる!!やっと、名無しさんに会えるんだ!!