企画

□青空のむこう
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暑くて暑くて溶けてしまいそうな夏の日。
まだ、僕たちが子供だった頃の話。

やっぱりここは涼しいな。
影になってるし。
眠たくなってきた。

「おーい!まぁた木の上でサボってる!」
『んー?珠理奈ーかー。』
珠「って、寝るな!」
『うわっ!びっくrっあ!あぁ!!』

ドサドサ!

珠「あー。。。。大丈夫?」
『なわけあるか・・・』

うぅ。怪我したじゃないか。

珠「しょうがないなぁ。保健室、、行こっか?」

珠理奈が手を差し伸べてくれる。
太陽が眩しい。

『う、うん』

珠理奈の手の上に自分の手を重ねる。

珠「どうしたの?」
『いや、、べーつに』

そのまま手を引かれ保健室まで移動。

珠「こんにちは!先生!」
先生「こんにちは、今日はどうしたの?」
珠「このバカが、木から落ちたんですよ」
『なっバカだと?』
先生「猿も木から落ちるのね」
『サルゥ?!』

怒りではちきれんばかりだ。

『サルでもバカでもなぁぁ「保健室ではお静かに」失礼しました』

怒られてしまった。
珠理奈を見るとくすくすと笑っている。
可愛いなぁ素直にそう思った。

『イダッ!いいいいたいいたいたい!!』

傷口に容赦なく消毒液をかけられる。

珠「痛そう・・。大丈夫?」
『その割には楽しそうだな・・?』
珠「そんなことないよ」

そんなことあります。

先生「はい!終わり!さっさと教室に戻りなさい?怒られるわよ?」
『戻ります』
珠「先生ありがとうございます」
先生「いいのよ」
『早く戻ろう珠理奈』
珠「はいはい」

教室へ戻る廊下を歩く。
通りがかった職員室からラジオの音声がとぎれとぎれに聞こえる。

「ザザ・・本日モ・・ザ・・日本・・・優勢ヲ・・・」
『まだ、、、他の話だよね』

ぶぉぉぉぉぉぉ

戦闘機が飛んでいく。

珠「近い話かもね」
『本日も・・・頑張っておられますなぁ』
珠「最近飛行訓練増えたね」

珠理奈のいう通り、飛行訓練が増えた。
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