企画

□夏は危険です。
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あぁぁ!!来てしまった!!!
ダメだって思ってるのに。


『玲奈今日泊まりにいってもいい?』
玲「ごめんね!今日は前からゆきりんと約束してて・・・」

あぁ。だから佐江ちゃんがっかりしてたのね。

『わかった。じゃぁ、今度お願いします』
玲「うん!絶対ね!!」


確かに、あの時ゆきりんの家に泊まりに行くっていってた。
だから、玲奈は家にいない。
ってなに考えてんだ!!
僕って、こんなに行動派だっけ?
玲奈が好きなはずだ!
珠理奈も好きだ。
どうすれば!!
ていうか、家の前でうにょうにょしてる方が怪しいよね。

〜♪〜♪〜
およ?携帯が鳴ってる?

『誰だろう?』

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Frm 松井玲奈
Sub お願い!!

さっき言い忘れてたんだけど
今日、親が二人旅行いっちゃっていないんだ。
珠理奈は、気にしないで泊まりにいっていいよっていってくれたけど、絶対寂しがってると思うんだ。
私の我侭だけど、名無しさん今日珠理奈の面倒みてくれないかな?
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こ、これは、危ない悪魔の誘いかもしんない。
玲奈は僕のことを信じてるからこんなメールを送ってきたのだろう。
とりあえず。

『了解しました!』

返信すると、本当ありがとう!名無しさんじゃないと頼めないからね!とかえってきた。
信用されてるんだなぁ。
正気を保とう!信用されてるんだ!
インターホンを押す。

珠「はーい。って名無しさんちゃん?」
『こんばんは。珠理奈の心配性のお姉ちゃんから頼まれました!泊まりにきたよ!』
珠「もぅ。大丈夫っていったのに。」

口調はちょっと怒ってるみたいに言ってるけど、顔はとても嬉しそうだ。

珠「入っていいよ!まぁ正直寂しかったから
お姉ちゃんに感謝!!」
『そうか♪お邪魔します』

いつもと同じはずなのに、何故か緊張する。
あえて違うところをあげるとすれば、玲奈がいないこと。

珠「今日は珠理奈の部屋に泊まる?」
『そうします!玲奈いないのに玲奈の部屋じゃ変だし』
珠「そうだよね♪」

なんか、嬉しそうだな。
寂しかったんだろうな。
家の電気全部ついてるし、テレビも音量が少しうるさいくらいだ。

『珠理奈電気全部ついてるよ?怖かったのかな??』

少し意地悪っぽくいってみる。

珠「ちょっと、寂しかったの。ちょっとだよ!!ちょっと!!」

ちょっとを押してくるあたり本当はすごくだったんだろうとおもう。

『わかった。じゃぁ、もう寂しくないだろうし部屋以外のところは消そうか?』
珠「うん!」

一階の玄関から順に回って最後に二階に登る階段の電気を消して、部屋に戻った。
珠理奈は相当の怖がりらしい。
暗いところを歩くときずっとくっついていた。

珠「はぁ〜部屋が落ち着くぅ」
『可愛な珠理奈♪』

無意識に手が珠理奈の頭を撫でていた。

珠「っ///」
『あ、え、どうした?』
珠「なんでもないよ」

顔を赤くしてうつむいた。
なんでそう可愛い子とするんだ!!
なんとか理性を保つために話を変えなきゃ!

『き、今日は楽しかったね!』
珠「うん!面白かった」

そういうと、急に珠理奈はたちあがって腕をブンブン振りはじめた。

珠「名無しさんちゃんすごかったよ!!一発で倒しちゃった!!かっこよかったよ!!」

言い終えると、ポフンとベッドの上に座った。珠理奈が隣をポンポン叩きながらこっち座って?っていうから、飛びそうな理性をなんとかつなぎとめながら座った。

『あんな奴らくらい、一発で充分だよ』
珠「本当にかっこよかったよ!」
『ありがとう』

そこから、急に珠理奈が静かになる。
僕は、何故か鼓動が高鳴っていく。
何かを期待している。

珠「本当は、、、、」
『ん?』

珠理奈がゆっくり話し出す。

珠「本当は、珠理奈のほうが先に!!」

珠理奈は、いいかけてやめた。
その先を言わなかったのは、きっと玲奈への罪悪感からだろう。
でも、どうやら僕は止められないらしい。

トスン

珠「名無しさんちゃ・・ん・・・?」

押し倒してしまった。
ダメだって頭ではわかってる。
だけど、好きだって思ってるんだ。
玲奈も珠理奈も。

『ごめん。止められなさそう』

ごめん玲奈。

珠「んっ・・!」

リップ音が部屋に響く。

珠「ダ・・メ・・・だよ・・//」

今日だけは

珠「お姉ちゃん・・ごめ・・・ん」

珠理奈に溺れさせてくれ

『珠理奈・・・好きだ・・』

最後に聞こえたのは珠理奈の声。
゛好きだったよ"
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